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俺のパーティ、ガチムチマッチョなおじさんしか居ないんだが…  作者: めてぃてぃ猫


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3/3

あれから8年

カンカンカンカン

「ん…?」

朝から何やら騒がしい。

トンカチで何かを打ち付けているような音が響いている。


「母さん、おはよう。」

ベッドから起き上がり、母の居るダイニングへ入る。

「おはよう!顔洗ってらっしゃい、歯磨いたらご飯食べて良いからね!」

俺が起きたのを確認すると、サッとパンとシチューをテーブルに置き、店へ続く扉に入ってしまった。

母の作るシチューは絶品で、俺は幸せな気持ちで洗面所に向かった。


少しして両親が戻ってきた。

今日の目覚ましになった音はもう聞こえない。

「何してたの?」

おかわりしたシチューとパンを食べながら少し汚れている父に聞いてみた。

「看板を付け直してたんだ!後で見てごらん!」

とても満足げに父は言った。

「恥ずかしいからやめてって言ったんだけどね…」

母はため息混じりに椅子に座った。


「ご馳走さまでした!」

早速看板を見に行くことにする。


「…これは…」


【勇者メータの生家(せいか)


まだ新しい木の板が、店名の前に増えていた。

「確かにちょっと恥ずかしいけど…父さんと母さんに迷惑掛けちゃうから、勇者として間違ったことは出来ないね(笑)」

笑いながらそう言うと、両親も楽しそうに笑っていた。

「そうだぞ!そもそも人として間違った事をしてはいけないけどな!」

「そうね、勇者とか関係無く、人道を外れた事はしてはダメ。」


新しい看板の前で、家族で新しい映像石を起動させた。

今日から、俺はお城に行かなければならない。


―城 謁見(えっけん)の間―


「良く来た、勇者、顔を上げよ。」

この人が王様…

「私の代で勇者が選ばれたこと、大変嬉しく思う。」

「…。」

何と言って良いか分からず、王様を見ながらただ軽くうなずく事しか出来なかったが、王様は特に気にしていないようだ。

「しかし、それは魔王復活を意味する。本来であれば、18になってから一人旅出来る権利を得るが…魔物が現れた場合、勇者は年齢に問わず旅をしてもらう事となる。」

水神父は18歳になってからと言っていたが、あくまでそれは一般的に旅に出られる年齢なだけで、俺の場合は適用されないらしい。

「そうですか…」

「…まだ若い君を、危険な旅に行かせてしまう事、心よりお詫びする。」

「…。」

「本日より、勇者には剣術、魔術、体術、医術等、必要な知識を得てもらう為に~」


こうして、俺はその日から毎日何かしらの知識を勉強し、何事もないまま無事に18歳になった。


―再び 謁見の間―


「無事にこの日を迎えられて私は大変嬉しく思う。」

10歳の頃に会って以来、二度目の謁見。

「臣下達から、勇者の勤勉ぶりは聞いている。」

死にたくはないので、自分なりに勉強はとても頑張った。

「3日ほど前から、領地で魔物が目撃されている事が確認出来た。18になって幾月…時が来たようだ。旅に出る前に、ご両親に挨拶してからが良かろう。」

手紙ではやり取りしていたが、8年ぶりに父と母に会える!

「はっはっは!嬉しそうで何より!」

顔に出ていたか。

「勇者の出城(しゅつじょう)を許可する!直ちに勇者を城下のご実家に送り届けよ!」

王様の言葉を聞き、臣下達はスムーズに動き、俺は再び城の外へと足を運んだ。


早く、両親に会いたい。

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