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奇跡.  作者: ∮кuяuмi∮
1/1

嫌われよう。

  

  「キモイ。」ふと気が付くとけっけに言っていた。

   「は? 黙れバカ。」私がこーやってけっけに冷たく接しているのには理由がある。

  けっけの親友、山田櫂斗から聞いた話。

 

  けっけは前、1組の相沢奈央ちゃんを好きで、好きで好きでストーカーをしたことがあるとか、

  色々なものを奈央ちゃんに買ってあげたりとか、

  結構クラスの女子全員には告ったことがあるらしい。

  クラスの女子全員の噂は本当だった、同じ班の真由に聞くと真由はけっけに3回告られたらしい。


  ストーカーまでしてんなんて、私には気持ち悪くて、近くに居たくなくて。

  いっぱいいっぱい傷つけて私を嫌わせようとした。


  丁度今は5月の梅雨時。

  北海道は雨が降ってとても寒い。

  ある帰り、菜奈と一緒に帰っているとけっけが歩いていた。

  

  すると菜奈が「けっけに、本当に咲ちゃんが好きか聞いてあげる~♪」

  「ちょっいいよっ!」 それでも菜奈「けっけ~!!!!!ちょっと来て~」

  とけっけを呼んでしまった。

  けっけは走ってこっちに向かってきた。


  「何??」 「あのさ~けっけの好きな人の名前って苗字あわせて何文字??」

  「・・・6文字」 「 それは山本咲?? 」

  「・・いや~さぁ誰でしょう~?」

   今の反応と顔ですぐ私と分かった。


  正直言って私は気持ち悪いと思った。

  こんな好かれて私までストーカーされたらどうしようとか、

  つきまとわれたら最悪とか頭を過ぎっていた。


  そんなことを想いながら眠りについた。


  ──次の日。

  ガラッ「オハヨ~♪」元気に皆に挨拶をして席に着いた。

  横にはけっけと櫂斗が喋っていた。

  意味もなく私はけっけに「キモイ。」とまた言っていた。

  するとけっけが睨んで「は??お前いっつもなんなわけ、まじ意味不」

  と怒った口調で言ってきた。


  でも私はけっけに嫌われるためなら何でも言った。


  そんな事が続き、一ヶ月が過ぎた──・・。

  

  玲奈ちゃんが呼んでいた「咲ちゃ~んっ」

  「ん??どしたのん♪」 「相談が、、相談があるのっ」

  「どうしたぁ??」 「・・・あのね、これ見て。」

   玲奈ちゃんから紙切れを貰った、

   内容を見てみると、汚い字で、でも私からは心がこもった様に書かれていた。


    ──玲奈へ

    いきなりだけど、俺は玲奈が好きだ。


   「うっは!!!w ラブレタ~♪」 「誰からか。。わかる??」

    ・・・けっけ??

   「けっけ??かな??」 「 そうなんだよね・・・ウチけっけに告られたのこれで3回目でさ、」

   「うわっどんだけ告ってんの!(笑)」 「どうしよう、これから宿泊学習で気まずい・・」

   「まぁ返事は玲奈ちゃんの気持ちを言ったほうがいいよっ」

    笑って玲奈に言った。


   何故か心が少し痛かった。

   でも痛みはすぐ消えて、宿泊学習にむけてのわくわく感だけが心を生めた。

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