①ミッションの依頼
福村副長官がいなくなると、このビルの秘密警備部である中井 良太が来た。
「盛り上がっていそうな所すみません。坂本長官にお客様が来ております。」
「私ですか?」
「はい、そうです。今組織長室で待っています。」
「わかりました。今行きます。私がいない間、エージェント5にこの組織ビルの案内をみんなでお願いします。」
「お安い御用です。」
坂本長官は、大至急エレベーターに乗り最上階にある長官室へと向かった。そこに着くと、ISDCの中で唯一存在が認められている情報部の部長である岡部 秋富がいた。情報部という組織は、ジャーナリストなどを扱っている。
「こんにちは、坂本長官。」
「こんにちは、どうしましたか?」
「お忙しい中、申し訳ございません。ミッションの依頼です。」
「どんな依頼ですか?」
「前から何度もニュースになっていた通り、日本の貨物船がシンガポールの海賊組織の不審船に襲撃されたという疑いで、我々の部では狙った動機や、その海賊組織について調べるために女性捜査員をそこに派遣したのです。しかし、昨日ニュースにもなって、その夜7時頃から2人とも連絡が取れなくなって行方不明になってしまいました。そして先に日本政府に依頼したのです。また政府と協力して2人を探しながら、変わって調べに行ってもらいたいのです。政府にもこれは言いました。もしかしますと、現段階では分かりませんが、この組織は米国国際情報局秘密組織と手を組んでいるかもしれないのです。AIIBSOについての依頼は、NMSPに依頼するよう真壁代表から聞きましたから。また、予備として依頼しました。お互い連絡を取り合って、その情報でどちらかでもいいので、探して動機を調べに行ってもらいたいのです。」
「わかりました。そのミッションを政府と協力し合って遂行いたしましょう。」
「ほんとですか?ありがとうございます。」
「それでは、このミッション依頼書にサインとハンコをお願いします。」
「はい。」
ミッション依頼書
岡部 秋富は依頼者として依頼します。
依頼内容
・日本政府と協力し合って、捜査員2名を捜索する。
・その2人に変わって情報収集をする。
依頼理由
ISDCからの依頼の通り
依頼者
岡部 秋富
諜報機関長
坂本 美春
重要
202?年6月23日発行
「このミッション、絶対成功させますから。」
「本当にありがとうございます。私が代表者として依頼しました。私もミッションが成功するように応援します。ですので、この諜報機関では、1人増えたエージェントたちに頑張ってもらいましょう。」
「私ども、エージェントたちを育ててきましたから。これから、ミッション依頼書は、ミッション管理官に渡します。」
「わかりました。」