プロローグ
フィラデルフィアは、晴れていた。そのとある所に、AIIBSOの本部がある。メインビルの北館最上階のとあるところにボス部屋がある。そこでは、ジェイムズが何やら最新式のシステムで、フランス製の自分の折り畳み式の剣でトレーニングをしていた。そのシステムとは、特殊なVRプロジェクターで部屋が廃倉庫内に変わり、剣を持っている本格的に動く数体のアンドロイドと戦っていたのだ。
「おりゃあ!うがー!」
とジェイムズが掛け声を上げながら次々とアンドロイドを倒して行った。
倒し終わると、アンドロイドも消えて元のボス部屋に戻った。赤いカーテン付きのレースのカーテンが付いた個室のような部屋があり、そこにジェイムズの書斎机があった。その両側には赤いカーテンとレースがかかったドア窓と白い柱が4つあり、その外はベランダ廊下になっていた。その個室のような部屋とドア窓の隣前には、なぜかもう1つ『誰か』のパソコンがある書斎机があった。そして左側奥には、おそらく数億円以上しそうなアンティーク調の壺などの美術品が多く置かれていた。その他来客用のテーブルと椅子があった。この部屋は、佐藤夫婦がジェイムズに倒されたジェイムズと『誰かもう1人』のボスの部屋だった。
「ジェイムズ、トレーニングお疲れ様でした。コーヒーでも飲みましょうか?」
とそして、人工知能の声が言った。
「いや、コーヒーは後にする。それより、シンガポールの海賊組織とテレビ電話を行い、向こうの計画状況を確認する。」
「わかりました。」
人工知能の声がそう言い終わると、ジェイムズはいカ赤いカーテンーとレースのカーテンが付いた個室の書斎机に座り、パソコンでテレビ電話を繋いだ。そしてテレビ電話には、シンガポール人男性が写った。
「そちらの『計画』はうまく行っているか?」
「『計画』は順調です。でも、日本政府などが『貨物のコンテナ』全てを1週間以内に持って来てくれなかったら日本人2人をどういたしましょうか?」
「そしたら、その日本人2人は、『射殺』しろ。そして同時に潜水艦から、『ミサイル』を打ち上げて『日本のコンテナ貨物船』を『襲撃』させろ。その後に、我々と一緒に『あの邪魔組織』を乗っ取りに行く。」
「了解致しました。」