グッバイマイサン(前編)
睾丸摘出から数年後、ようやく適合手術の代金の準備ができたので会社を辞めました。
前に書いた通り男尊女卑の根強い人ばかりというのもあるのですが、1週間ほど暇が必要になるのでその都合が付かなかったというのも大きいです。
海外で手術する人も多いわけですが、コロナの時期だったし海外行くの怖いし(パスポートも持ってない)手術代に加えて旅費もかかるし場合によってはアテンド代もかかるらしいし…そこまでの金は用意できねえよ!ってんで国内で済ます事にしました。
普通ならきちんとした病院でカウンセリングから始めて流れで適合手術しましょうってなるんでしょうが、私の場合は全部てめえ勝手にやって来たので今回も自分で適合手術受け付けてるクリニック探してメールで色々確認してってな感じでした。結局、睾丸除去したとこの系列がやってくれるというのでそこに頼む事に。ただ、設備のある病院は島根県にあり、手術当日の入院に加えて1週間の通院が必要との事。ちょっとした小旅行だあ…。
でも(睾丸抜いたとこだし)信頼できる病院なので多少の不便は仕方ない。怪しいとこは嫌だし。交通費出して貰えたのがちょっと救い。
手術前に血液検査・心電図検査が必要との事で、これもやってくれる病院を探すのに手間取りました。例の睾丸抜いたとこでは心電図検査はやってないというし、いつも会社で健康診断やってるとこは個人での依頼は受け付けてないって言うし…。近所の病院片っ端から電話してもやってないって言うし…。ってのを女性ホルモン注射で通ってる病院で相談したらどっちもウチでやってるよーとの事。灯台下暗し…。早速お願いしてやって貰いました。
手術を受ける前にもう一つ必要な準備が。それは絶食!
手術二日前から食事をウィダーインゼリー(的なもの)に切り替え、前日からはそれも禁止。当日は水飲むのも禁止。
旅行バックにインゼリーを大量に詰め込んでいざ島根へ!
手術前日に術前処置があるので一度ホテルにチェックイン。特に問題なく翌日。
いよいよ手術!…なのですが全身麻酔であっという間に終わったので特に書く事も無いんですよね…。
やっぱすげェぜ…全身麻酔!
ベッドに横たわってから医者がしきりに「大丈夫?」「ちょっと待とうか?」と聞いてきたけどそれは睾丸抜いた時に経験済だから。
やっぱよくある事なんだなあ、手術前に緊張するの。などと思ってたらストンと意識が落ちました。
▲クリニックから送られてきた手術前注意書き