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吊り合うもの
首都星に近い星の深い森で 新しく洞窟が発見された
先日の大雨で崖が崩れ 洞窟の入り口が出てきたのだろう
現地住民が 最初に発見し 奥に進むと 人工物らしきものが発見されたということで
俺たち 古物学者、歴史学者、古代言語学者が呼ばれた
「この洞窟 すごいな」
「何が」
「 いや見てみろ この洞窟の壁の素材を
こんなの見たことないぜ」
奥に進むと 急に開け 大きな広場のような場所が出てきた
「ん? なんか壁に書いてあるぞ」
「これは 古代神聖エルフ文字だ だが 俺が知っている 文法とは 違うな」
「なんて書いてあるんだ?」
「 ここ あり 昔 存在 犯しては ならぬ
求むもの 心に従い 存在に 求めよ 」
「よくわからんぞ 何言ってるんだ」
「いや だから 文法が知ってるやつとは 違うから 単語の意味で読むしかない」
「これは 研究所に帰って調べるしかない」
彼らは この言葉の意味を研究するのだった




