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(二)-4

 緊張していたせいか、私も宗ちゃんも大きく肩で息を繰り返した。

「ごめん」

 私は真っ直ぐ私の瞳を見つめてくる彼の瞳から目を逸らして、小さく言った。

「やらせて」

 宗ちゃんはそう小さくささやくと、私の胸に手を置いてきた。ブラのカップの上から私の胸は握られているのがわかった。……嘘でしょ!

「ダメっ!」

 私はとっさに彼の手をはねのけてベッドから上体を起こした。そしてすぐに立ち上がった。

 ベッドの上の私の横に置いてあったバッグを手にとり、私は彼の部屋を出ていた。階段を降り、彼の家を飛び出した。


(続く)

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