第8話
五十嵐はさっき取り調べした男性の友達に連絡を取り死亡時刻の時にはずっと一緒にいたという事で、容疑から外す事にした。
看護学校の姉の友達と言えば親友しか思い浮かばずとりあえず家に向かった。
家の呼び鈴を鳴らし出てくるまで待つがなかなか出てこない。
相当のショックで引きこもっているのだろうか?と心配になった五十嵐という警察は大家さんに頼んで合鍵をもらいドアを開ける。
『失礼します…』
まだ昼間だった為、真っ暗となっていた部屋に彼女を見つけることができたのだが目も真っ赤となり何も喋らない…。
『お気持ち察します。とても仲良かった優利さんを亡くされさぞかしお辛かったと思います』
すると親友は口を開き
『優利は私の父親を亡くされた時に…ずっと寄り添っていてくれてたんです。私も両親がいなくてと話していたので…』
『信頼していたので、関係を崩した事もないですし私も親友として慕ってましたから』
と、また泣きそうになる理恵。
親友の名前は理恵といっていた。
『そうなんですね』
『妹さんから聞いたの話ですが優利さんが何か借金を抱えていたと聞いたのですが、心当たりありますか?』
『それは知りません…。多分心配かけたくなかったのかなっていうそれが優利の優しさだったんだなと今思えば…そう思います。』
気を遣いお婆ちゃんにしか話してないということが分かった五十嵐刑事は
『分かりました。これを聞きに来ただけなので犯人が捕まったらまた連絡します』
『優利さんの無念の死を晴らすためにもお願いします』
困った五十嵐刑事は、とりあえず親の兄弟などを洗いざらいに聞く予定していた祖父母は足腰が悪いとして聞いていたので親戚も聞こうと思い妹さんに連絡をした。
『姉が失踪して亡くなった事件のことでちょっと気になる件があり、今親戚と一緒にいますか?』
『いえなんか1週間ほど連絡とってないそうです。』
『もしかしたら事件になんらか関与しているかもしれません』
『親戚だと知らなかったんでしょうか?だから祖母にお話ししたのかな?』
『知らないと思います。ただ両親の葬式以来会ってないし幼かったので覚えてないかもしれません。
私たち二人で暮らしてましたので…。』
確かに怪しいと思っていた私は従兄弟の子供何が合ったのか気になっていた。
従兄弟に何か問題が起きて借金を抱えていたのかもしれないと考えてた。はっきりしたことが分からず憶測にしか過ぎないけれど
事件があってからあれから3日経つがその頃から揉めて連絡を途絶えていたとしたならそういう動機があって事故に見せかけて姉を殺したのではと疑い始めていた。
(第9話へと続く)