第6話
そして翌日の朝、田舎町山がある地方へと向かう妹、愛瞳。
新幹線に乗って行く途中、警察からまた着信が入っていた事に気付く。
着いたら後でかけ直そうと申し訳ないと思いながらも後にした。
亡くなった姉の事件の目撃情報でもはいったのかな…⁉︎
親戚がいた祖父母の方に目的地に着くまでそんなことを思っていた。
そして数時間後。
無事到着をした愛瞳は、掛け直した。
『用事でお電話をいただいたのに出れずにすみません。今祖父母の家に向かっていて…』
『そうなんですねお気をつけて。
貴方の姉をコンビニの近くで男性と話してるとこを見たという方がいて、事件が起きる2日前くらいだと言ってました』
『え?そうなんですか?付き合ってる人がいたんですかね?』あの時の勘が当たってしまっていた。やっぱり…とは思っていた私。
『まだ彼氏だとも決まっていません。だけどその後の翌日、深夜に辺りをうろついていたという情報もあります。』
『同一人物犯だとはまだ分からないのでもう少し調べる事にします』
もし犯人であれば必ず復讐を果たすと誓っていた私。嫌な予感はしていたがまだ確信は持てなかった。
祖父母の家に着いた私は。チャイムを鳴らす。
『はーい。まなみかねー?』
そうだよと答える愛瞳。
重い腰を上げ玄関の方に向かうお婆ちゃんは孫にこう言った。お爺ちゃんはお出掛けしてたらしい。
『遠くから来て疲れたでしょう?上がって。夕飯作ってるから』
上がると美味しそうな私が好きな田舎の中部地方にある有名な食べ物の匂いがした。
『わぁー私が好きなほうとうだ』
お婆ちゃんの実家は山梨県の山奥にある田舎町にあった。
『ごめんね私らがあの時断っていなかったらこんな事に…お姉ちゃんが亡くなってからすごく後悔してるわ…』
ふと肩を落とし申し訳なさそうにしてるお婆ちゃん。
『お婆ちゃんあのね、お婆ちゃんは悪くないよ。仕方なかったんでしょ?自分を責めないで。
そんな事より食べる前に聞きたい事があるんだけどいい?』
『ありがとう優しいんだね。何だい?聞きたいことって…』
『お姉ちゃんから何か聞いていた事ない?亡くなる前に…』
『そういえばお姉ちゃんが亡くなる事件の2.3日の晩、ある人が借金していてお金貸してくれと言われて悩んでると言っていって私に電話しに来ていたわ。妹には迷惑かけられないから黙っていて欲しいって言われたけど…』
『ごめんなさい…』
やはりコンビニで逢っていた男性なのかな?お姉ちゃんとそんなトラブルがあっていたなんて…と半信半疑でいた私。私に迷惑かけられないって…
1人で悩んでいたんだと…
誰にも言えずにきっと凄く悩んで苦しんでいたのに私は何もしてあげれなかったって凄く後悔した。なんで何も言ってくれなかったのよって私は思った。
事件のあった前日何かあったのかもしれないと感じとっていた。
もしそれで姉を殺したという動機なら許せないって思っていた。姉や両親が残した通帳は取られていないからよかったけれどもうすぐで使い切りそうで後数万円しか残っていないのに…今バイトをして生活費を溜めているが…
こんな状況知っていて… 悪魔だと思っていた。
(第8話へと続く→)