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走劇のオッドアイ  作者: かさ
ダークサイドシナリオ編 特務機動隊、自動車窃盗団を壊滅せよ
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ACT.77 事件概要

90年代初頭に一般的な技術となった、人工精製石油とナノマシン技術は、あらゆる分野に更なるテクノロジーの発展を促し、モータリゼーションも発展していった

だが、身近かつ容易に人を殺めることも出来る自動車は時に悲劇を産み、発展した技術による凶悪な自動車犯罪を産み出すことになり、深刻な社会問題の一つになっていた

国が持つ治安維持組織、法的に対処が難しい自動車犯罪行為に対し、国に属さず、超法的活動が容認される、凶悪な自動車に関わる犯罪を専門とした組織がアルカディア機関によって編成された

Special Affairs Mtf 通称、“特務機動隊“が誕生した



ダークサイドシナリオ編 特務機動隊、自動車窃盗団を壊滅せよ


東北方面の一部地域で連続的に自動車窃盗事件が起こり、警察も捜査しているものの容疑者は判明しても殺害されており車の取り戻せずに足取りが掴めずにいた

被害者や警察の要請から特務機動隊が捜査に乗り込むことになり、優秀な工作員81番こと小柳加奈、SSR計画のナンバー5、白柳神也を招集して事件解決に尽力することになる

これはテスト期間の一週間の部活休止中の間に起きた、裏世界の物語


約3か月前から、東北方面の一部地域で自動車窃盗事件が多発していた

かなり組織的な犯行であると睨んでいたが、警察の手に負えない事態になっていた。実行犯である容疑者は全員殺害されていた。まるでトカゲの尻尾切りのように、プッツリと、殺害された容疑者がどこに繋がっているのか、盗まれた車両はどこに行ったのか、全く手がかりが掴まないまま現在も自動車の窃盗の通報が絶えない


「それで、アルカディア機関の特務機動隊にその事件が回されてきたということですか?」


校舎の誰の目が付かない人気のない場所で、小柳父さんと通話で事件の概要を聞かさせれていた


〈その通りだ、警察上層部から特務機動隊が要請された。今回は腕利きのドライバーと工作員が必要になるかもしれない。悪いが加奈、招集だ。現地の特務機動隊と合流し事件解決に協力してくれ〉


「容疑者が殺害されているとなるとね・・・しかしそれだけで特務機動隊と、私が出張るなんて」


腑に落ちない、特務機動隊が出るほどなると余程なのだが、それに私も派遣されるのは


〈確かにそう思うかも知れないが、後ほど送る資料で分かるぞ。殺害された容疑者全員がまともな死に方をしていない。腹がまるでえぐり取られたよに大穴が開いて猟奇的な殺害をされている。まともな人間ではないだろう〉

「大穴?何かしらの銃火器か何か?」

〈いや、火薬の痕跡がない。おそらく一撃で腹に大穴を開けられているだろうと思うが、一体どんな手段を使ったのかは不明だ〉


未知数かつあまりにも驚異的な殺人鬼がいる可能性があり、自動車絡みだから厄介ごとは特務機動隊に押し付けられたような気もするが


「まあ、丁度テスト期間で部活動が休止状態だから都合がよかった」

〈今夜出発だ。集合場所は後ほど送る、小柳加奈は特務機動隊の携行装備をして集合場所へ向かえ〉

「了解・・・ところで徹也や結衣の監視はどうしますか?」

〈今現在アルカディア機関の者を手配中だ。もっとも森先生でもいいのだが、少し不安だからな〉


そりゃ言えてる


「しかし、東方地方だとテストには間に合ないか・・・」

〈安心しろ、テストは後日受けされるように手配はしておく〉


いや、そこは免状とかして欲しかったな小柳父さん!!


〈あと、今回は加奈以外に特務機動隊へ派遣される男がいる。詳しくは現地で落ち合え〉


久々に非日常の、裏の世界、ハイテク技術の進歩の背景に生まれた凶悪な自動車犯罪者のカウンターとして私は存在している。だが今は使命や義理だけじゃない、徹也や結衣達の好きな自動車と自動車社会を守るために私は戦う

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