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走劇のオッドアイ  作者: かさ
新生榛奈自動車部編成
66/121

ACT.62 後に小柳加奈はこう語る「将来を約束し合った仲」

車はアパートの前に着く。いろいろと自問自答し、小柳から聞き出した情報から、加奈をここに残るように説得することに決めた

使える交渉のカードは揃った


「ここでいいだろう。後は頼むよ徹也君」

「同席しないんですか?小柳さん」

「二人きりの方が都合がいいんじゃないのか?それに私にもやらねばいけないことがあるからな・・・そうだ、君にこれを渡しておく」


小柳は紙切れを渡してくる、中には番号とアドレスが書かれていた


「もし、今後私に聞きたいこと、力になって欲しいことがあればいつでも連絡してくれ。まあ、なるべくそんな事態にならないことを祈るがね」

「物騒なこと言いますね・・・」


連絡先を渡すということは、それほど信頼しているのか、それともそういう事態が起きる可能性があるということかなのか、それとも警告か

車から降り、アパートの加奈の部屋に向かう

真実を教えて、恨まれるのも、なんなら加奈に刺し殺されても仕方ない存在。そんなオレはこれから加奈を騙す、あまりにも罪深く、バレた場合が恐ろしいが、それが加奈も結衣も、誰も不幸にならないと信じて

時刻は22時、加奈の部屋はまだ明かりが点いてる、まだ起きている様だ。時刻が時刻だから、ドアノックしてみる


「加奈?徹也だ、起きてるか?」


聞こえる程度の音量で、ドア越しで加奈を呼ぶと、気づいたのかドアの向こうの部屋から足音が聞こえてくる。そしてドアが開き、加奈が出てくる。いつもの制服にいつもの髪型、ただ表情は驚きを隠していなかった


「徹也!体調はもう大丈夫なの?」

「この通り。なんだ心配してくれていたのか?それは嬉しいというべきか」

「・・・軽口が叩けるぐらいは元気になったわけね」


相変わらずの皮肉な事を言うが、嬉しさは隠せてない。畜生、可愛いじゃないか

だが、そんな感傷に浸ってる場合じゃない。早速本題に入るべきだ


「加奈、小柳さんと白柳神也から全て聞いた」

「・・・そう。今頃、結衣も鷹見さんから全て聞いた頃かしら」


安堵したのか、観念したのか、そんな感じだ


「なら、今更説明もなにもいらない訳ね。それで、こんな時間にわざわざ来たのは、恨み言でも言いに来たのかしら?」

「騙して監視していたことか?」

「計画の為に利用していたとも言えるかしら?」

「その為に結衣と友達になったのか?」

「それは・・・」


いつもの強気の姿勢と皮肉口調の勢いが落ち、言葉を詰まらせる。否定出来ないからだ、計画の為に友達という関係になったわけじゃない。彼女の行動を見てきたからこそわかる

SGTのドライバーだからこそわかる、結衣を好敵手と認め、心の底から車で競うのが好きだと言うことを


「加奈、オレはお前に恨み言を言う為にわざわざ来たわけじゃない。お前にここに居て欲しい、それを言いに来た」

「・・・それ、父さん・・・いや、小柳さんに言われたの?」


呆れ顔、もう何度も似たようなことを言われてきたのかような反応だった


「そうだ、小柳さんに言われたよ。説得できないかって」

「否定はしないのね」

「まあな、だが居て欲しいというのはオレも同意見だ。利害が一致しなければ、オレだって行動しないよ」

「・・・入りなさいよ。ここで立ち話するには、長すぎる話になりそうだし」


加奈に部屋の中に招き入れてもらう。実は加奈の部屋に入るのはこれが初めてである、いつも加奈がオレの部屋に押しかけて来るからだ

部屋の中は、ほとんどなにもなかった。段ボールの箱が2、3箱程と布団と、元々この部屋に置かれてるテーブルと椅子ぐらいだ

お互い、テーブルを挟んで椅子に座り話し合う体勢になる


「悪いけど、殆ど片付けて、お茶も出せないわよ」

「茶を飲みに来たわけじゃないからな。初日とは状況が逆だな、加奈?」


初日、正確には榛奈自動車部に入ってからの初日。加奈がオレの部屋に訪ねてきて、テーブルでこうやって向かい合っていた。その時はお茶を出したが


「・・・もう、私は小柳加奈という人間じゃない。アルカディア機関の工作員の81番、それが私よ。小柳さんに何を言われたか知らないけど、私はその道を選ぶ。もう、結衣やあなたに関わることはないし、私なんかに関わらないほうがいい」

「それだ、オレは小柳加奈という人間を知っていてるが、81番という人間を知らない。良ければ聞かせて貰えないか?なぜそれを選ぶのか。並みの人間のような生き方ではなく、茨の道を歩むのか・・・一応、小柳さんからは場合によっては死んでしまう、殺される可能性のあることもやるということは聞いた」

「そうね・・・特務機動隊。私が将来所属されるであろう場所、凶悪な自動車犯罪者を相手にすることになるから、下手すれば死んだほうがマシなこともあるかもね」


静かに息を吸い、顔を上に向け、加奈は思い出すように言葉を考えているようだった


「鷹の再臨計画に配属される前の話」


口調は重い、暗い話か、思い出したくない話か


「特務機動隊の任務に補佐に関わることがあって・・・私の二人男女の工作員の先輩とも言える人達と一緒にね。優秀な人達だった・・・その任務は自動車窃盗団を壊滅させること」

「・・・失敗したのか?」


優秀な人達だった、そういう言い回しをするから、そう思ったが。加奈は横に顔を振って否定した


「結果的に成功した・・・だけどその過程で、その先輩達は悲惨な姿で亡くなった。一人は首を切られて殺され、もう一人は散々嬲られ、凌辱された上で四肢を切断されて殺された。他にも何人か目も当てられないような姿で殺害された」


話している加奈の瞳、目つきには見覚えがある。人が死ぬところを見たことがある人間の眼だ、悲しくどこか虚ろな瞳というべきか

母さんが時折そういう目をするからわかる、あの人も大切な人を亡くしている


「結衣やあなた達が愛する自動車を悪用して、犯罪行為を行う者たちを知っている、残酷かつ猟奇的なことを行う者を知ってる、自動車を走らせて平然と人を傷つけたり、殺す者を知っている。知っているが故に、私のような存在が必要になり、そういう対抗しえる力を持っている」


・・・そういうことか、加奈がなぜ選択したのか、理由が聞かなくてもわかってきた。それが彼女なりの車の好きとしての形

彼女なりの選択した理由


「前までは、ただの義務だと思っていた。さほど、車に対して思い入れがあるわけがなかった。だけど、結衣や榛奈自動車部の皆、それぞれ車に対して車好きの在り方、そしてそれに熱中し、青春を捧げる姿・・・そんな姿を魅入られた。結衣達のおかげで私も車が好きになれた。魅入られたこそ、結衣達の世界を守りたい。あんな犯罪者達の毒牙から守るために、私は選べた。前までは迷っていたけど、結衣に思いっきり応援して、言いたいことを言ったあの時に、私の迷いはなくなった」

「・・・それが、81番として生きる理由か・・・」


静かに加奈は頷く

加奈の言ったことは、一部は本当の理由だろう

だか、ほとんどは言い訳だ


「加奈、間違っている。それが結衣達の為であるというなら違う」

「違う?どこが?私は私の適正ぐらいわかっている、アンタも結衣も、私のような人間に関わるべきじゃない」

「どうして、そこで自分で自分を蔑む?」


図星だったか、加奈は少し驚いた顔になった

「私なんか」このワードが引っかかっていた、自分の価値は低い、それとも釣り合わないような言い方というべきか


「加奈が本当はどういう人間であったか、加奈は自分自身をどう思っているかなんて知らない。だがな、その程度でお前を嫌いなれない。結衣は親友として、オレは異性として惹かれてる、女性として好意をもってる」


顔を伏せて、こちらの顔を見せようとしない加奈。その仕草は照れ隠しているのがわかる、伏せる瞬間に頬染めていたのが見えたからだ。自分ながら、随分直球に好意を伝えたものだ


「・・・バカ」


小声で、それでも嬉しいそうにボヤく声が聞こえた。まあ、言い返す言葉がないな

加奈はゆっくり顔を上げで、こちらに見る。見たことのない笑顔で、実に可憐で、ずっと見ていたい笑顔


「・・・徹也、その言葉は素直に嬉しい。私もあなたを異性として好意があり、そして人として尊敬している、憧れている。だけどね・・・」


笑顔の瞳から、涙が零れる。初めてみた、こんな表情をする加奈を


「徹也、私はあなたに相応しくない女なの・・・あなたという人に抱かれるには、私はあまりにも汚れている」

「それは、どういう・・・」


次の瞬間、加奈が素早く立ち上がり視界から消えると思ったら、左腕が捕まられ後ろに回される、そしてそのまま机に伏せられるように取り押さえられる

これを認識したのはやられて数秒後、まさに早業というべきか。加奈の顔と姿を見ることが出来ない


「手荒くてごめん、でも痛くないでしょ?あなたの会話するときのコツを思い出したからね・・・顔と表情を見れないと、相手の心情と思考を読むことが出来ない。そうでしょ?」

「知っていたのか?」


相手の表情や顔つき、目付きや目の動きを観ることで心情と思考をある程度は読むことは出来る。そしてそれで会話の優位に立つのがオレのやり方。そういう弱点を知っているとしたら、そういうことを教えた人物・・・母さんだろうな


「徹也、私は工作員として様々な教育を叩き込まれている。こういう体術も・・・そして性別が女であるが故に女の武器の使い方も仕込まれている。私の純潔は既にない、処女ではないの」


表情を見れないが・・・いや、見せたくないからこういう行動をしたのか


「女性器だけじゃない、お尻、胸、口・・・男を喜ばさせる術も叩き込まれている。この歳で私は体を汚れた使い方を知っている」

「それが、相応しくないというのか・・・?」

「そうよ、私はあなたに好きになられるような女じゃない・・・」


意中の相手に、それも女性がこんなことを言うのはどんな気分なのか・・・考えたことはないが、決して気分は良くはないだろう。そこまで言ってまで、オレから拒否させようとしている


「相応しくないか・・・オレはそこまでお高い人間になった覚えはないが、汚れていようがオレは・・・」

「徹也、私はあなたを心の底から尊敬をしている、恋焦がれる程・・・聞いているかしら?あなたは作られた当時、10年しか生きられない体のはずだったって」

「・・・ああ、小柳さんから聞いたよ。喋るのを渋っていたがな」


言いづらかったのだろうか、白柳神也もこのことを話さなかったし、小柳さんからは無理矢理聞き出した


「中途半端な遺伝子操作が原因で、10年しか生きられないと想定されていた。ところが、オレは現に生きている」

「あなたは死の運命から脱し、そして機関の研究者達が想定していなかった在り方まで示した。ドライバーとしては有能な力も、そこまで知能を強化された訳ではないのに関わらず、その強いカリスマ性と統率力と戦術眼と観察眼でレースの指揮官として頭角を現した。知らないとは言え、自ら運命を変えた、自ら新たな可能性を切り開いた」

「流石に買いかぶりに過ぎじゃないか?オレはオレのやるべきことに、人事を尽くしただけだ。がむしゃらに、無我夢中に」

「それでも、私のようなレールを敷かれた道を歩んでいた私にとっては眩しく、憧れた・・・そして監視してながら見てきて、聞いて、そして私には出来なかった結衣も救うことも出来た・・・もはや私のヒーロー。憧れのヒーローだからこそ、私のような汚れた女、普通じゃない女に好かれる訳にはいかない」


・・・どう言えばいいのか、悩む。「それでも好きだ」そんな安直な言葉では加奈の心は揺れ動かないだろう。それより、オレが加奈にとってのヒーロー・・・なんという皮肉というものか、オレ達という存在は加奈にとっては仇のような存在、彼女に恨まれ、殺されても文句が言えないはずなのに・・・ホントどういう因果を神様は与えてくれたのだろうか、悪趣味にも程がある

だが、腹は括っている。この罪を背負ってでも、オレは彼女に幸せな道を歩ませる。オレたち共に歩むことを後悔させない・・・それが、オレが憧れたヒーロー、この体に流れてる血の遺伝子を分けたホークマンがやろうとしたこと

さあ、ここからだ山岡徹也、持てる言葉と交渉のカードを使う時だ


「加奈、工作員と榛奈高校の学生・・・どちらを選んでもいいんじゃないのか?」

「・・・え?」


加奈も考えたことがなかったのか、間の抜けた返事だった


「加奈がいなくなったら、誰が一番悲しむと思う?そういうことで、結衣が悲しむ姿はオレは見たくない、お前が結衣の為を思うのなら、結衣の友人で在り続けろ、そして自動車犯罪者とやらも倒して自動車社会に貢献する。どちらも選べばどちらの目的も果たせる」

「・・・無理を言わないでよ、2足のわらじを履いてやっていけるほど機関の工作員は甘くない。それにあなた達と一緒にいる理由がない」

「・・・・・その言葉を待っていた、理由が必要だというなら、作ってしまえばいい。工作員としてこの場に居続ける理由を」

「一体何を・・・」


声色で明らかに困惑している加奈に、机に伏せられたまま、カッコ悪い姿のまま畳み掛けるように言う


「お前がオレと結衣の監視をしていたのは、情報収集や計画を動かす為だけじゃないだろ?もし、犯罪や反社会勢力に利用される可能性があった場合の不測の事態に備えての護衛、そして、最悪は殺害処理もあったんじゃないのか?」

「徹也!?どうしてそれを・・・いや、あなたなら真実を聞いて考えればわかることだったわね」

「まあな、アルカディア機関にとって、オレ達のクローンとデザイナーベビーの存在を犯罪に利用されることは恐れていたはずだ。そしてオレというイレギュラーに対して、慎重かつ見極める必要があった。自分で言うのもアレだがな、どうにもオレには人を惹きつけたり、リーダーとしての才能があるみたいだ。言わば支配者としての資質って小柳さんは言っていたが」

「ちょっと待て徹也!?あなたまさか!?」


急に焦り始めてた加奈。だろうな、この一ヶ月の監視に目的が水の泡になるからだ。だがオレはそれを台無しにする


「山岡徹也の力は、あまりにも危険過ぎる為に続けて監視する必要がある。この理由なら、ここに居る理由が出来る」

「そんなことをしたら、あなたの人生・・・少なくとも半生は機関によって監視されることになる!・・・職業も進路も自由がなくなる!!そうならないように、私はこの一ヶ月間を接して、報告してきたのに」


小柳さん曰く、機関の管理監視しやすい環境に置かれることになり、進学や職業もそういう環境になる。自分の人生の半生も、夢も捨てる可能性がある

オレはそれでも、加奈を選ぶ


「オレはまだ見ぬ未来や将来より、今とこれからを大事に、そして人事を尽くす。それが将来、やってよかったって後悔がないように。加奈、お前が将来その選択をしてよかったって言えるようにしてやる」

「でも、私は・・・」

「汚れていようがなんだ?人を好きになることに相応しいかどうかなんて、あってたまるか。誰かを、何かを好きになるというのは素晴らしいものなんだ。色彩溢れる人生を送る為には、一つでも多く、好きな人や事があっていいんだ。オレは小柳加奈という女性が好きだ、小柳加奈というドライバーが好きだ、小柳加奈という人間が大好きだ。大好きだからこそ、オレは夢も捨てでもお前と一緒にいたい。加奈のこれからの人生を楽しく、色彩溢れた未来にしたい。加奈の幸せはオレの幸福でもある」


オレなりの告白、加奈に対する想いを言ってしばらく沈黙した、返答を促そうかと思った。正直言った自分も恥ずかしいし、自分の顔は赤面してるだろうな

だけど、加奈の言葉を待った


「・・・・・バカ」


待っていた言葉は罵倒の言葉だったが、首元に温かい水滴か何かが落ちてるのを感じた


「バカだよ・・・バカだよ、自分の将来より、他人の幸せを選ぶなんて」

「そうかもな、これはオレのエゴだよ。人の不幸は蜜の味なんて言葉があるが、オレはバットエンドやビターエンドより、ハッピーエンドの方が好きだからな。別に全ての人を幸せになんて言わないが、目の前にいる好きな人の幸せにしたいぐらいの野望があってもいいじゃないか」

「・・・ははは、なんだろうね・・・なんでこんな気持ちになるのかな・・・」


さらに温かな水滴が、オレの首元や机に落ちていた。加奈は泣いているのだろう、声色も泣きながら言ってるいるのがわかる


「そいつは嬉し涙ってもんだろ?加奈」

「そう・・・かもね・・・とても、あなたに、誰にも見せられる顔じゃないよ・・・」

「そういう涙は恥ずかしいものじゃない」

「だけど、見せたくないや・・・悪いけど、まだ拘束は解かないよ。好きな人の前だから見られたくないよ」

「やれやれ・・・目的が変わってんぞ」


だが、悪くない。決してドM的な事ではなく、加奈の反応が


「それにな、どうしても加奈の存在は今の榛奈自動車部に必要なんだ。オレと結衣を助ける為に」

「私が必要・・・?」

「いずれにせよ、オレ達の存在は明かす必要がある。今の3年生と2年生はともかく、新入部員の1年生達は結衣とオレの存在は快く思わない可能性がある。特にドライバーとして生まれ持って与えらた才能があるから勝てないとかの軋轢を生むかも知れない。だが、互角に以上に戦える加奈がいるなら、それは希望になる。まあ、才能だけで勝敗なんざ決まらないと思っているが」

「・・・なるほどね、考えたこともなかったや・・・そんなことまで考えていたのね徹也」

「個としてのドライバーの力が強くても、チームの団結力がなければ機能しない。そういうものだよ」


再び沈黙が流れる。加奈の涙も落ち着いたのか、落ちてこなくなった。静かに拘束が解かれる

立ち上がって、そして加奈の顔を見ると、目が少し赤く、顔も赤面していた


「・・・徹也、こんな私で・・・いや、私もあなたが好き、結衣も榛奈自動車部も・・・そして、彼らの愛するこの自動車社会も守りたい」

「ああ、オレが大好きな加奈がそう言うなら、オレは将来の可能性を捨ててでも、加奈の望みも幸せも、そして将来この選択をしてよかったって言わせてやる。加奈、お前の物語も人生も、色彩溢れる未来はここからだ」



ホークマン、何故、加奈を娘として受け入れたのか、少しわかった気がするが・・・死人に口無し、だから勝手に決意させてもらう

アンタの罪と業はオレが背負う、オレだけで十分だ

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