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走劇のオッドアイ  作者: かさ
ダークサイドシナリオ編 特務機動隊、自動車窃盗団を壊滅せよ
102/121

ACT.95 ヴィシュヌ事件 レポート

自動車窃盗及び、連続惨殺事件を起こした、後に"ヴィシュヌ事件"と関係者から呼ばれる事件

特務機動隊、そして警察、よりにもよって公安部による不祥事は世間に公表できない事件として扱われることになった


日本に活動していたヴィシュヌの末路は、一夜にてアジトであった貨物船は壊滅、船内にいた構成員の殆どは重傷重体者、死者多数。幹部であり、指揮をしていたガーネェヤは再起不能

生き残った構成員の証言、貨物船の品物からヴィシュヌの手口が暴かれていった

盗み出した自動車に、銃火器や非合法な薬や麻薬などを仕込み、流通していたようだ。車のシートやフレーム内部に至るところに隠し、そして盗難車ごと売り渡すという手法

貨物船内部で、自動車をバラし、商品を隠すためだけに改造されていったらしく

そんな改造された車は、フレームを一度切ってしまっている為に、殆ど使い物にならないモノになっているのが大半であった

中には年代物の車があり、それがどれだけ愛情を持って管理されていたものも、無残な形となり、犯罪に使われていたのだ

自動車窃盗とカモフラージュの為に車を無残な形で改造して、利用して稼いでいた者達の末路は因果応報であった

自動車犯罪のエキスパート集団である、特務機動隊の介入、そしてヴァルキリというマシンの力の前に壊滅させられたのだ

特に甲板でWRXヴァルキリと対峙した者達は、殆どが重傷で済んでいたが、中にはトラウマを刻まれたのもがいたらしく、車を見るたびに悲鳴や発狂する者や、救急車に乗ることを拒絶しようとした者までいた

車で悪事を働いた者達は、皮肉にも車と、車を心から愛する者達から鉄槌を受けたのだ

ヴィシュヌが取引で使っていたのは、物だけではなく、人も取り扱っていたのだ

大半は日本での窃盗実行犯の親族や親しい者であり、中には既に殺害され、臓器を抜かれていた者や海外で身売りされた者いるとか


残虐性のある組織を潰せたのは幸いだったが、なぜこのような犯罪組織が日本で活動を出来ていたのか。警察内部、公安部に協力者がいたからであった

公安部所属、通称”ピース”こと駒度保平(こまどほへい)が奴らに加担し、そして自動車窃盗の腕の立つ前科者のデータを彼らに流していたもの駒度の仕業であった。彼曰く


『犯罪者も前科者も変わらない人間クズ。クズの命が死んだぐらいでなにが悪い?いなくなった方が日本の為だ』


ということを後の尋問で話していた

後に駒度保平がどんな末路を辿ったかは知らないが、存在そのものを抹消されたという話は聞いた

警察上層部、公安部としても表沙汰に出来ない不祥事だからだろうし、特務機動隊もこちらの秘匿を守る為に

人の命の重みをわからぬものに、価値観を語る資格もない。己の欲の為に他者を一方的に不幸に叩き落す資格なんてあってはならない。駒度保平とそれに協力していた者はそのことをわかっていないかったのだ、治安秩序を守る法の番人側に立っていたのに関わらず

どんなに人間でも生きる為の理由があるという綺麗な言葉を言う人はいる

だが、倫理がなく、暴力を行使するような救いようのない悪党と外道は生きる資格はない


アジトに使われていた貨物船は海上保安庁で回収及び現場検証を行われたが、沈んでいないのが不思議なぐらいボロボロだったらしく、船内内部廊下や甲板はズタボロで、機関室はほとんど跡形ものなく吹き飛んだとしか言いようがないぐらいの損傷

これらがたった数人と二機の車両で行われたのだから、特務機動隊員の戦闘力を公的な機関に、改めて刻まれた

心強さもあるが、それ以上の脅威を…


貨物船船内で、拉致誘拐された人達は警察で身柄を引き取ることになったが、須田良輔、須田莉々の両名の身柄は特務機動隊が預かることになった。深くこちらの組織に関わった為であり、ヴァルキリという特務機動隊の極秘情報に触れた二人を監視しなければならない

もっとも、二人とも心身共に衰弱していた為に、病院で入院することなったが


結果的には、自動車窃盗団もとい、犯罪組織であるヴィシュヌの壊滅させたことで事件は解決したが、白柳神也の行動に問題視されることになった

超人的な身体能力と、特異的な力である“近未来の眼“の戦闘活動においての存在価値と力の証明の目的は達成されたが、命令違反に、隊員を脅迫、暴行させ、ヴァルキリを無断独断使用にアルカディア機関のサーバー一部をハックし、ダウンさせた疑い等々…いくつかは嵌めら、罪を擦り付けられ容疑もあるが、懲罰案件のような行いをした為に、特務機動隊員として、素行に問題ありと判断されることになった

重い懲罰にかける事案だが、アルカディア機関が力を入れているSSR計画の要であるが為に厳重注意及び、今後一切、特務機動隊員として活動を禁じられる程度で収まった

なお、小柳加奈は神也に脅迫されて協力させられたということで、お咎めなかった

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