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サクライロ  作者: 來成
2/2

これって恋??

伊織ちゃんと宇宙の距離が縮まってきました!

1時間目は入学式。緊張しているのか、ガチガチな一年生はとても可愛らしい。その中で一際目立つ彼。名前は相楽 宇宙というらしい。宇宙の周りにはチャラい奴等が大勢いた。さっきの笑顔を思い出すと胸が熱くなる…。何事もなく、入学式は終了した。


2時間目は社会。いつものことだが、先生の話は頭に入ってこない。しかし今日は更に入ってこない。考えようとすると犯人の笑顔が頭の中を埋めつくしていく…。私はアイツが好きなのか…?チャラ男が?いや。落ち着け私。驚いているだけだ。まだ混乱しているんだ。時間が経てば忘れる…。そう自分に言い聞かせて、授業に集中した。


その日の放課後、いつものように部活にでる。

私はテニス部で、もうすぐ県大会を控えている。

勉強にはなかなか集中しないが、部活にはかなり集中している。乱打やサーブ練習などの基礎練習を終えたあと、新入部員紹介がはじまった。


男子テニス部と女子テニス部が合同で新入部員歓迎会を行うことになった。一人一人自己紹介をしている中、聞き覚えのある名前が耳に入った。

「相楽宇宙です。よろしくお願いします。」


私は最初は驚いたがしばらくして考え直した。

わたし達の学校は部活数が少なく、特に運動部は少ない。だかそ宇宙がここにいてもおかしくはないのだ。だからこれは運命でもなんでもない。ちょっと期待してしまった自分と、宇宙に会ったことでとても恥ずかしくなってしまった。


家に帰宅する途中、テニス部の後輩に声をかけられた。

「図々しく思うかもしれませんが、メアド教えていただけますか??」


「あー、いいよー」


勇気あるなー。と思いながら、ペコペコお辞儀して去っていく後輩を眺めていた。

すると、後ろから大きな声がした。


「おっ!!いーなー俺とも交換しよーぜ」


私はびっくりして振り返る。そこにはキラキラのオーラを放ちながらあの笑顔の宇宙がいた。


「いいけど…」


私は顔が赤くなっているのを知られないように俯きながら答えた。


サンキュー♪と嬉しそうさスキップしながら帰っていく宇宙の背中を私はみつめていた…。


心臓の鼓動は前よりも早くなっていた…

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