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サクライロ  作者: 來成
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犯人の笑顔

まだ初心者です(´・ω・`)

4月。綺麗に咲き誇った桜が目に眩しい。今日は入学式、私に初めての後輩ができる。私は新栄中学2年生、綾代 伊織。目立って可愛いわけでもなく、目立って頭がいいわけでもなく、いたって普通の中学2年生。後輩ができることが嬉しくて心を弾ませながら学校へ向かっていると

「伊織ー♪おはよー!」と元気な声が聞こえてきた。ふと前を見るとサラサラの長髪が目立つ見慣れた顔を見つけた。彼女は中野紗良。仲の良い友達だ。

「おはよー!今日も元気だね〜」

「あったりまえじゃーん!!だって今日は後輩ができるんだもん♪」

「あ、やっぱり?私も楽しみなんだよねー」

「イケメン来るかな?」

「紗良はいっつもイケメン狙いだよね」

「伊織は興味無いの?」

「うん。あんまり」

「もったいなーい!!美形なのにっ」

「はは…」

お決まりの話題。紗良はイケメン好きで、事あるごとにイケメンを探している。

私も興味が無いわけではないのだが、今は恋愛をしようとも思わない。

そんな話をしながら学校へ向かっていると

『ドンっ』

私の背中に強い衝撃があった。私はその衝撃で倒れ込む。

「あー。すいませーん、大丈夫すかー?」

と、倒れている私に呑気に声をかけてきた。コイツが多分犯人。私は痛む背中を抑えながら立ち上がった。顔を見ると見たことのない人。髪はワックスでガチガチに固めてあり、色は金髪っぽい茶色。耳にはピアスが光っている。私の経験上、こういう奴とは関わらない方が良い。

「あ〜、大丈夫です。」

と、私は適当に返して早足で逃げた。紗良は私の心配をする前に、

「わぁぁぁ♡あの人イケメンっ」

と1人、目を輝かせていた。半ば呆れながらも犯人の顔を再度見る。かなりのイケメンさんだ。しかし私はあのようなチャラ男は嫌いだ。紗良を置いて学校へと急いだ。


学校へつくと、クラスメイトはやはりウキウキしたような表情を浮かべている。私は自分の席につき、窓の外を眺める。ちょっと騒がしい教室がいきなり静かになった。

「あのー。すいませーん!!綾代伊織って人いるー?」

私は一瞬驚いて、ドアの方を見た。今朝の犯人だ。

私は無言で立ち上がりドアの方へと向かう。

「なに?」

と、少し不機嫌そうに訊ねると

「さっきはごめんな?大丈夫か?」

と予想外の言葉が返ってきた。まだ背中は痛かったが、気にしないで。と返した。

犯人は安心したように笑顔で

「良かった!」と言ってくれた。

じゃあなー、と手を振りながら教室に戻っていった。私は不覚にもその犯人の爽やかな可愛い笑顔にドキッとしてしまった。顔が火照る。人は見かけで判断してはいけないな。と思った。(あんな男にドキッとするなんて…)私は自分の頬を叩き、心を落ち着かせた。しかし、頭の中に浮かぶのはさっきの犯人の笑顔だった。

読んでいただきありがとうございます

中学2年生の私の未熟な作品をよろしくお願いします

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