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ぼくはルンルンです ̄(=∵=) ̄

作者: 麻栗鼠

はじめまして、僕はルンルン

シナモン色をしたロップイヤードワーフという種類のウサギだよ!!



ルンルンって名前変?

かびるんるんじゃないからね!!


ドジで間抜けな僕をご主人様が気に入って

家族にしてくれたんだ~い!

人間と同じでウサギも美男美女がもてはやされる中、ぶウサギかもしれないけれど……

ドジで間抜けなところが、可愛いいって

僕を選んでくれたの。

変わり者かもね、ご主人様は。

でも、本当はご主人様はイケメン好きなんだ。そんなんだから、いつまでたっても……

まぁ、それは置いといて、

イヌと違ってお散歩に連れて行かなくいいから、お散歩苦手な人に向いてるらしいよ。



好きな物は

チモシーで、1番狩りなら最高さ。

歯がのびすぎたり、毛が詰まるのを防いだり

とても大事な食べ物というか草なんだけどね。



そんな僕、声は出せないって知ってた?

だから、名前を呼ばれても

お話する時も、鼻をピクピクさせるんだ。

みんなにそれが可愛いって、よく褒められるよ。



僕には、声帯がないんだ……

でも、困ってはいないよ。

食道を狭めたり、鼻を鳴らせてムー、ムーって音を出せるんだもん。

ご機嫌な時、嬉しい時は

ム-♪ム-♪ム-♪ってね。

怒った時は、ブ-、ブ-、ブ-だよ。

ブタさんみたいだけどネ……。



毛並みは、ネコちゃんより

柔らかくて、触りごごちは抜群で、

とっても癒されるみたいだよ。



それから、僕のチャームポイントは

なんといっても、長~い垂れ耳。

毛繕いする姿は、とてもキュートで

見る者の心を鷲づかみに出来るって

自信があるよ!!



鼻をピクピク、

耳をピョンピョンさせて

跳ねる姿はホント愛くるしいん♡だ~い!!

自分で言うのもなんだけど……



そんな僕にも苦手なことがある。


それは、“抱っこ”


僕が嫌がって暴れるから

いつもご主人様を

がっかりさせてしまっている。

本当に申し訳ないと思うんだ。



抱っこが平気な仲間もいるのに、

僕は、どうしても駄目なんだ……怖くって…



どうして抱っこが嫌なのかというと、

僕達ウサギは捕食動物だから、

捕まる(=抱っこ)事は、死を意味するんだ。




抱っこは嫌いだけど、

頭を撫でられるのは、大好きだよ!!

だから、たくさん撫でてくれたら、お礼にペロペロしてあげるのさ。




毎日楽しく暮らしていた僕だけど、

7歳になった頃、病気になちゃったんだ。

病院に連れて行ってもらったら

相当悪いみたい。

お医者さんがご主人様に話すのが聞こえた。

とっても悲しいけれど、仕方ない……



それから1日おきに、注射もしたけど

日に日に悪くなって……

お腹が、痛くて動けなくなったんだ。

とうとう自分では

ご飯も食べれなくなっちゃった。

あーあ……



心配したご主人様は、

僕を抱っこして(もう抵抗する力はなかったよ)オモチャの注射器でご飯や水を飲ませてくれた。



でもね、次の日、同じ様に抱っこされ、

水を飲んでから……



僕は、

ふにゃふにゃのぬいぐるみになった。




ゴメンネ!ご主人様。

痛くて、痛くて……

苦しくて、苦しくて……

命の炎が燃え尽きる前に僕は、

スイッチを入れたんだ。



そう“自殺スイッチ”




神様がくれたお守りなんだよ。


捕食される僕達が、痛くないようにって。

読んでくださり本当に本当に有難うございました!

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― 新着の感想 ―
[良い点] ∀・)可愛らしい文なのに凄いリアルでした。ウサギの事をしっかりと理解してないと書き切れない物語かなと思います。 [気になる点] ∀・)ウサギを飼われていた? [一言] ∀・)読み応えのある…
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