抗えない現象
※今回は直接的な表現は避けておりますが、少しお下品な内容かも知れません。
食事中の方は、ページを飛ばす事をお勧めしておりますm(_ _)m
お客様…怒らないでください。その店員さんが早口なのは、誰にも言えない、悟られてはいけない、とある理由があるかもしれません。
(うぅ…。こ、これは…。)
突然、お腹が奴がて出てくるぞと言い出した。そう、お昼ご飯の1時間後にくる。便意である。
私は、トイレから1番遠い場所で作業していた。距離で約2分くらいだ。
お願いだ。誰も話しかけないでくれ…と心の中で唱えながら、ときどきお腹を襲う痛みに耐え、トイレを目指す。
何か当たる物でも食べただろうか…
そんな事を考えていた時だった。
「すみません。ネジはどこにありますか?」
「いらっしゃいませ。店の奥側、25番通路になります。」
「ありがとうございます。」
よし、少しまだ余裕がある状態で対応できた。いつのまにか第1波は治った。
もう少しで、トイレだ。もう少しで救われる。
「あの、すみません。」
「はい。いらっしゃいませ。」
お客様に話しかかけられた途端に、第2波が到来。しかし、トイレに行けない。
余裕がなくなり、ついつい、早口になってしまった。
「これ、詳しく知りたいんだけど、誰かいる?」
お客様も少し、イラッとしてしまったようだ。手には、カー用品が握られていた。
「はい。お呼びしますね。」
''社員の方、カー用品コーナーお願いします。''
''はい。箕田行きます。''
「すぐにくると思うので、お待ちください。」
しばらくすると、カー用品担当のミノタウロスの箕田さんが来てくれた。私はとりあえずその場を任せて、再びトイレを目指した。
やっと、着いた。
急いで用を足すと、間に合った安心感でいっぱいになった。健康的なのが出ていたので、お弁当が原因ではなさそうだ。
こればかりは、前もってトイレに行っても、急に来るから仕方ない。
(漏らさなくてよかった…。)
私は安心して、作業の続きに戻った。