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reNatu 没 2022 4月より再執筆  作者: 秋村 楼
第一章 エクストラダイアリー
16/18

 誰かー!! 娘を助けて!!


 声だ。誰かが叫んでる。


 ふと立ち上がるシュウト。


「すまん、超急用思い出したわ。オレのやつも食べて構わないからな」


 セナがの声はすぐに遠のきすぐさま外へと飛び出す。声のしたほうへと向かうと、そこには値段の高そうな服を着た女性が焦り顔で走っていた。シュウトは近づき


「なんかあったのか?」


 女性は息を切らし、事情を説明する。


「娘が誘拐されたんです! 黒い車に連れていかれたんです!!」


 今にも泣き叫びそうな声で話す女性。シュウトは彼女を落ち着かせ


「オレが追うから、アンタは警察を呼んでくれ」


 シュウトは車が向かったとされるほうへ走る。ポケットから()とスマホを取り出し真田に連絡。人影のいないとこへ移動をし


「使うか、久々にいいことするぜ」


 そう言って、薬らしき粉末を口に入れる。みるみるうちにシュウトは姿を変え(わし)へと変身した。翼を広げ、空へと舞う。


 熊谷シュウトの能力は獣化。動物のDNAを摂取することでその動物になれるというものだ。時間によって能力は解けるが、自分の意志でも解くことが可能。元のDNAをコピーするため大きさや性質も同じとなる。因みに、人間には変化できない。


 黒い車か。攫われてから二分経過したと考えると、犯人は半径600M圏内(けんない)と考えていいか。


 滑空と飛行を繰り返しつつ、捜索をしてるとやけにスピードのある車を視認した。


 あれか


 鷲は1キロ先の獲物を見つけられ、飛行速度も240m/hと鳥の王者である。シュウトは車を追った。


 空中から攻撃を仕掛けるのもいいが、人質が危険だ。やつらが下りるまで上空で様子を伺うしかない。


 すると車は止まった。シュウトは屋上へ着陸し様子を見た。車の中から男が三人出てくる。赤子を(かか)えてビルへと入っていった。


 シュウトはビル前へ移動。見張りがついていないの確認し、中へと入った。


 ここをアジトにでもしてるのか。まあ身代金とかだろうな。


「そんじゃボコボコにしーよ」






「うまくいきましたね。これで金がたんまりですよ」


「ああそうだ」


 三人組の男は作戦成功が成功したことを喜び合っていた。


「おぎゃあああ!!」


 状況を知らない赤子は泣くという仕事に遵守(じゅんしゅ)してるの。


「おいコイツをあやすことはできねーのか? おい」


「わかんないっすよ ほーらほら」


 なんとか泣き止ませとうとするも、赤子は泣き続ける。


「いった!!!」


 リーダーらしき男が手を抑え叫ぶ。


「兄貴どうかしたんすか?」


「ネズミに嚙まれた! 下等動物が」


 男は切れながら座ると、後ろに気配を感じ振り向く


「下等動物ごときにケガすんのはどんな気分だ?」


 突然現れるシュウトにビビる男。


「いつそこにいた!!」


「あ? 答える義理はねーよバーカ。とりあえずテメーらオレのカモになれ」


 シュウトはリーダーを力任せにぶん殴った。

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