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今1つ目:ミシン

作者: 地球人間雄

春の訪れを肌で感じる今、

ある家の前にミシンが置いてあった。

生まれて30年は経っているであろう、ガラクタだった。


色褪せた樹脂の体は、透明なビニールが掛けられていた。

期待と労いで膨らんだ空気が、回りを優しく包み込んでいた。


一つの役目の終わり。

主とともに時を経て、数多の存在を生み出した道具。

創造の終わり、意義の消失。

どこか悲しげに、頭をうなだれている様に見えた。


ああ、この家は終わりへと近づいている。

そう感じた今であった。

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