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人間の体




「それにしても……」

少し神室は濁す。


「本当にその体はうばったわけじゃないよな?」

疑わしい表情で聞いてみた。


「ハッ、ハハハ。当たり前よ。それに私は確認も取ったぞ。貰ってもいいか?勿論いいよと言っていた。もともと、気の弱い少女だったからな」

カラカラと新書目録は膝を叩いて笑った。


「わかった。もうそれ以上は聞かない」

「それにしても、体というのは面白い。ほんとにな。データの総合体だっと身としては、充実しているよ。ハハ。しばらくは豊醸あかりとしての生活を満喫するつもりだ。邪魔するなよ。ちなみにクラスは主とそのお気に入りの碧ハルと同じだ。そして、とりあえず病弱ミステリアスなキャラで宜しく」

「よく喋りますね…。正体はバレないよう注意して下さい」

相馬は勢いに押されていた。


「ちなみに体は病弱なのですか?」

「口があるからな喋るぞ。ナノマシン入れてるからな生前とは違うな。めちゃくちゃ健康だ。握力も100は超える」

「それはもはやゴリラでは……?」


全然、病弱じゃないじゃんと二人は思った。

そして、話しは続く。


「ちなみにこいつ両親は他界してて、親戚が面倒みているらしいがあまり顔を出さないようで悠々自適の独り暮らしをしているんだ。ラッキーだろ?」

「そういえば、豊醸といえば昔は財閥のそれなりの地位でしたが没落したと聞いたような……」

「そう。その豊醸だよ、まま、それでもこの学校に在学して、入院費を払える程度には小金持ちだ」


ガチャと扉が開く。


「なんの話しだ。楽しそうだな」

祐希がトレーを持って戻って来た。


「とりあえず、冬子様からの伝言だ。今日は遅いからまた後日話しをしようとのことだ。オラ、茶を飲んで帰れ」


差し出されてトレーから、紅茶のカップを持ち上げて一口飲む。

「うーん、これはアールグレイ。味覚があるとは最高だ」

幸せそう新書目録は味わった。

「とりあえず帰るとするか、学校では豊醸あかりちゃんと呼ぶんだぞ」



人間らしい感情を込めた笑みを浮かべて、心底楽しそうに儚げな少女は微笑んだ。











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