表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/73

再会



それは、友人の姿だった。

まるで白昼夢でも見ているようで、ぼんやりと眺めていた。



「ハルか?」

優しかった君の面影がそこにはあった。


「そうだよ。僕だよ。すごい偶然。懐かしいなぁ」

「なんで、ここに?」

「君が去ったあと僕も廃棄エリアを出ることになったんだ。母親が再婚してさ、そのあと運良く適正検査に合格者してね。それで勉強して、この学校に入れたんだ」


へへっとハルは笑った。

「まぁ、いろいろあったけどね」

両親が事故でなくなったのは、運が悪かったと思う。でも、弱虫の僕が自分の力で生きていこうと思うきっかけにはなった。


「ねぇ、まきりんは?」

「べつに話すようなことはねぇよ」

「まきりんもいろいろあったんだね」

「まきりん言うの止めろ」


「ねぇ、まきりんところで本当に花壇荒らしたの?」

マキリはぎくりとした。


なぜなら、本当にむしゃくしゃしてやってまったからだ。もし、やったと答えたらどうなるだろうか。


「や……」

「や?」

ハルは首を傾げる。


「そうだよ。やったよ」

口に出した瞬間後悔した。友人を。思い出を汚してしまった罪悪感に襲われた。



「じゃあ、片付けて手伝ってよ」

爽やかな笑顔でハルは微笑む。

「はっ?聞いてたか?」


「聞いてた。もうそんなことはしないでね」

「怒ってないのか?」

「怒ってるけど、友達だもの許すよ。それに、まきりんって不器用で口べたで、感情表現下手くそだったもの。なんだか思い出してきたよ。懐かしいね」

「懐かしくない……」

「うそだぁ。まきりんだって嬉しいくせに」

そこには、変わらない友達の姿があった。



「そうだ。今日は一緒帰ろうによ。僕たくさん話したいことがあるだ。いろんなことがあったんだよ」

ハルはにこにこと笑う。



「僕ね、あれから。妹が出来たんだよ」

それから二人は会わなかった時間を埋めるように、たくさんの会話をした。




















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ