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アルテミス




 神室は混乱していた。

 その発想はなかった。宇宙船を直すことに、半ば意地になってたからだ。


「ねぇ、大丈夫?」

 無言の神室にりこは不安そうに聞き返す。


「いや、待ってくれ。少し考える時間が欲しい。あてがないわけではないんだ……」


 地球から近く。比較的に友好的な星を思い浮かべる。

 しかし、慎重に考えねば逆に自分達の身を危険に晒しかねない。反逆者が地球にいると攻めて来ない保証はない。だが、宇宙船で故郷に帰ったとてそれは同じ。リスクはこちらの方が少ない。上手くいけば、援助や増援が受けられるかもしれない。


 いくつか候補はあるのだが………。

 駄目だ。これは一人では決断できない。


「君の案に賛成だ。まだ結論はでないが取り敢えず作業に取りかかろう。どうせ時間は掛かるんだ。その間に考えさせて貰うさ」


「そうね、あなた達の技術はとても進んでいるからそれ相応の時間は必要よね」

 りこはため息をついた。










  



 ガチャン!!!!!!!!


 白い柔らかな金髪の少女が不機嫌そうに紅茶のカップを叩きつけるように置いた。

「つまらぬ!!!」

「そう言われましても」

 まだ幼い従者が困った表情をする。


「わらわの茶のみ友達をよくも奪ってくれたな。シリウスの王子め。あやつが王だと笑わせるな」

 白い美しいドレスを纏ったその姿はまるで女神さながらだった。

「だからといって国交を断絶なんてしなくてとも良かったのでは?」

「フンッ!あんな奴と仲良く出来るか。それに、我が星は自給自足出来ておるしな」

「そうではくて、もし戦争にでもなったら……」

「そんなものしれたこと。叩きのめしてくれようぞ」

 不敵に笑う姫に従者は、頭を抱えた。



「冗談は止めてください。私本当に倒れてしまいますよ、アルテミス様」



 




 

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