ABさんたちは間違った 2
14世紀の発明(発案?)。
監獄に変わった所もあれば歴史遺産として観光地化した場所もあるそうで世界各地にありました。
皆さんは隔離島・検疫島をご存じだろうか。
疫病が海を越えて伝わってくるのを防ぐ為の対処方法の一つです。前以て決められた島への一定期間の滞在を入港する船舶全てに義務付け、罹患者が出なかった船のみ入港を認めたそう。
どこかで聞き覚えは無いだろうか?
そう、ダイヤモンドプリンセス号の一件とほぼ一緒。違いは滞在場所。
もちろん当時取られた方法にも隔離期間やら隔離場所やら許可のラインやら色々と差はあり、今回の一件と同じ方法を取った港も有ったはず。昔も今も最初に取れ、かつ有効な対処方法は一緒。隔離する事。なので今回の隔離を完全否定するつもりは毛頭ありません。船に対する検疫発祥の地ヴェネチアでは、検疫が厳し過ぎると緩めた途端にペストが再度流行した歴史があるそう。
実際に感染者が乗っていた以上は絶対に必要な事だった。
ただ、この四半世紀を見ただけでも蹴り返し起こる新しい疫病の流行を前にしてですよ?600年前の地方行政府と何も変わらないのはいかがなものか。(ヴェネチアは当時共和国でしたが)
温暖化の影響で熱帯地方の疫病が今にも日本に入って来て定着するのでは、と以前から、そう、かなり前から言われています。黄熱病とかマラリアとか。
そして今回の様な大型クルーザーが感染経路になる可能についても危惧されていました。そう、かなり前から。
そろそろある程度の備えをしておいて欲しかった、と考える訳ですよ、この素人は。4000人という規模に思考停止してはいけません。取れる手段はいくつもあったはず。
隔離場所と安全な移送手段が準備してあれば。
それらを使った対処マニュアルが有れば。
飛行機の酸素マスクの様な給気システムと高性能エアフィルターへの吸気、他諸々を組み合わせれば既存の飛行機やバスの改造パッケージ位は開発できたと思うし、少しでも疑わしい者を積極的に移送し隔離・看護する体制が出来ていれば本人もその家族も他の乗客も安心出来たと思う。もちろん感染者数も減ったはず。
人手不足なら日本が誇る自衛隊に災害出動(そう、世界規模の大災害です)をお願いし、手伝って貰ったらいい。なぜ隔離やゾーニングが一般人の船員さんやら乗客自身にお任せな部分があるのか。
場所だって9年前の大災害で仮設住宅として用意した土地はどこも使え無かったのか。限界を迎え無人となった集落や無人島は?国家の力を使えば何処か整備できたと思う。COVID19が収まるまでの短期間使えれば良いんだし。
ABさん、そして歴代の政治家は備えを怠るという間違いを犯した。国会議員に考えろなんて言わない。専門家のいる厚労省に指示を出し、予算を付けてくれたらそれで良かった。
考える機会は何度も有った。H1N1型豚インフルエンザ、H7N9型鳥インフルエンザ、SARSにMARS、エボラの流行。今現役の政治家の年齢ならどれも記憶にあるはずだ。(あるよね?)
国に限らず行政府の役割には外敵を含めた様々なリスクに備え、住民が安心して暮らせる様にする事がある。民なくして国が存在し得ない以上、それは政府の第一の義務と言える。今回の様なパンデミックに対する備えは資金の面でも人材の面でもで地方行政府には手に余る。
ABさんに限らず与野党の政治家の皆さんに、様々な手段の研究と対処法の確立をお願いしたい。
出来ればエボラ出血熱やデング熱が来る前に。
素人の勝手な意見です。
異論は勿論認めます。