プロローグ
スローライフ・・・ゆっくりとした生活をおくること
僕は異世界ファンタジー小説が好きだ
ただ思っていることがある
「お前らが言うスローライフは全然スローライフじゃない」
森を切り開く?畑を作る?冗談じゃない
真夏の農作業がどんだけ疲れるか、どんだけ腰が痛くなるか
どうやって畑に適した土を作る?肥料は?種をまく適切な時期は?害虫対策は?水は沢山やればいいというものではないし、雑草もきちんと取らないといけないし、植物が病気になったらどうする?
モンスターが襲ってきたらどうする?盗賊に襲われたらどうする?
チートを使って倒せばいい?それじゃあその死体はどうする?
穴を掘って埋める?畑仕事でさえ重労働なのにさらに穴を掘らなくちゃならないんだぞ。
燃やせばいい?血をたっぷりと蓄えた死体がそんな簡単に燃えるのか?それに臭いだ。
生き物を燃やした時にはとんでもなく嫌な臭いがするんだぞ
それに夜中はどうする?夜行性のモンスターがいないなんて保証はない
あと大問題なのは虫
森には虫が沢山いる。異世界の虫だ。気持ち悪いに決まってる
明かりをつけたらとんでもない数がよってくる。明かりをつけたく無かったら夜8時以降は何もできなくなる
さらにその上、料理、掃除、洗濯、トイレ、風呂なんかの事を考えたら一日中大忙しに決まってる
どこがスローライフなんだ?
これはただの想像だけど、僕はそう思う
だから僕が理想とするスローライフとは街中で、働かずに、誰かが面倒を見てくれて、ただ食っちゃ寝して、好きな事だけをすることだ
神は言った
君を転生させる理由はただの暇つぶしだよ、と
だったらもらったチートを使って僕が理想とするスローライフを目指してみようと思う
これが僕が異世界に行こうと思った理由