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竜滅姫は異世界で竜になる(旧 竜のお姫様になって剣魔無双)  作者: 夜刀
第三章、学園すっ飛ばして、冒険者です!
49/77

47、いざ自由国トラインへ 12


「・・・・それ重要じゃないのか?」


「その他の二つに比べればそれほどではありません」


「出立の時にお二人が居なかったのはそのせいか、事前に挨拶は済ませていたようだけど」


「しばらく前から計画されたいたようです、姫様たちが出立された数日後お二人の部屋に

おき手紙が残されていました、細かい点は違いますが大まかに言うと


「妹を見て自分が情けなくなった、その妹が冒険に旅立とうとしているのだ、

このままではさらに追いつけないところまで行ってしまうそれを避けるため、いや少しでも

追いつくため、私は修行の旅に出る、王位継承権は弟(兄)に譲る私は王になるつもりはない

挨拶もなしに旅立つこと大変申し訳なく思うが、どうか理解してほしい」


こんな感じです」


「出来る妹を持つとつらいか・・・陛下と王妃様はなんと?」


「陛下は泣き崩れておられました、それをいつも通り王妃様が慰めておられました

それに、王妃様は二人の旅立ちに気づいておられたようです」


「しかし、このままだと王位継承権はどうなるんだろうな?」


「その話と関連して、いい方のご報告をさせていただきます」


「唐突だな、いまいち話が繋がないがまあ聞くとしよう」


「王妃様がご懐妊されました、魔法の検査によると双子だそうです」


「マジで?そう言えば姫が妹か弟がほしいとつぶやいていたのを聞いたことがあるな

きっとお喜びになるだろう」


「ええ、この知らせを聞いた陛下は賢い子にそだってほしいと王妃様のおなかの子にむけて

ねがっていました」


「なぜか姫様のお兄様方は武道の方は優れているのに勉学は嫌いなようだからな」


「ええ、はっきり申し上げてしまいますと、お二人よりと姫様の実力はかなりの差がありますからな

一体どこであのような優れた剣術を身につけられたのか、【竜滅式】でしたかな?」


「これは姫様から伺ったんだが、竜滅式刀術とは悪を斬り竜を滅すための刀術何だそうだ」


「案外、異世界からの転生者かもしれませんな」


「そう言えば研磨もそのようなことを言っていたな?確か彼は転異者だったはずだ」


「これは余り話とは関係ないのですが彼もまた旅立たれたようですよ、どうやら助けたエルフの

奴隷を祖国に帰しに行くとか」


「エルフの奴隷?犯罪奴隷以外の異種族を奴隷にするのは禁止されていたはずだぞ?」


この世界には奴隷制度というものがある、奴隷の種類は全部で三種類


一般奴隷・・・おもに生活に困った個人や村が身売りするとこの奴隷になる

基本、本人の了承がないとなることはできないが、裏道は存在するため

悪徳奴隷商人などは、賊に村を襲わせ強制的に奴隷にする(無論この国では違法)


雇用奴隷・・・生活は出来るが余りお金がないものがなる

奴隷と言っても自由度が高く、簡単に言うならハローワークである


犯罪奴隷・・・犯罪を犯した者、とくに重罪を犯した者がなる

雇用奴隷に比べ全く自由がなく死ぬまで働かされる


雇用奴隷は別だが、その他の二つの奴隷は国王の許しがなければ、奴隷から解放されることは

ない、奴隷には首輪がはめられ、強引に外そうとすると激痛が走り一日動けなくなる

この首輪は呪いの一種なので高位の解呪魔法であればはずすことができる

(そんな高位の魔法使いがホイホイいるとは言っていない)


「一部のバカ貴族が狩りと称してエルフの村々を襲っていたようです、それを帝国に流して

金儲けしていたようですむろん今は爵位剥奪一族まとめて討ち首になりました」


「妥当なところだな、それでなぜ研磨が送り届けることになったんだ?」


「エルフの狩りに気付いたのは偶然ではあったそうですが、研磨様だったそうです

最初に助けたエルフの少女に懐かれたようでそのままの流れで、送り届けることになったそうです」


「・・・そうか同じ男として祝福しておくか、あいつアイの姉にも手を出していた気がするが

まさか、ロリコンだったのか?」


「そこまでは知りませんが、一応調べて起きますか?」


「いや、いいあいつがロリコンだったとしてもあいつの趣味だ俺達には関係ない

それよりだいぶ話がそれてしまった、本題の悪い知らせとやらを頼む」


「そうでしたな、ガイル帝国が帝都に食料や兵士を集めています」


「なに・・・まさか」


「ここしばらく、ガイル帝国に強い魔物が出たという報告は届いていません

おそらく戦争の下準備かと」


「船は?帝国の船はどうなっている」


「かなりの速度で量産しています、表向きは海資源の調査と引き上げとしているようですが

それにしては、量が多すぎますこれまでの物と合わせると二百隻には届くと予想しています」


「二百隻・・・かなり多いな狙いはやはり、カイル王国か」


「おそらく」


カイル王国・・・アルスト王国の東に位置する国

自然が多く、農業が盛ん他の国に比べると獣人が多い


「ですがカイル王国も奴らに取っては足がかりでしかないでしょう」


「やはり最終目標は、我らが国アルスト・・・か」


「陛下もそのようにお考えでした、今はカイル王国が言い方は悪いですが壁となり

アルスト王国との戦争を抑制しています」


「アルストが制圧され壁がなくなると戦争が起こるのは必然か、」


「はい、流石に制圧され領土が拡大しすぐにこちらにせめてくるほど、愚かでは

なさそうなので、さらに数年かかると思いますが、どこまで持つか・・・・」


「カイル王国の兵たちは優秀だ何にせ半分を獣人がになっている、そうそう負けることはないだろうが

相手はあのガイル帝国だ油断はできない」


「陛下はいくらかの救援をなさるそうですが」


「まあ、俺たちが考えても仕方ないことだ、この話はこれで終わりにしよう」

重くなっていた空気を打ち払うようにリュウがいう


「そうですね、以上で報告は終わりになります、私はこれで失礼します」


「ん、ちょっと待て姫が連絡係のご褒美にとこれを渡してくれと頼まれた」


先ほどから机の上に置かれてた紙の袋を闇の連絡係に渡す


「これは?」


「なんでもマカロンというものらしい、姫様の手作りだ俺も一つ頂いたが絶品だったぞ」


「ひ、姫様の手作り・・・」


お城や闇の人たちにとってテミアの手料理とというものは

国宝級にも匹敵するほどの価値があるとされている


テミアはその容姿もさることながら、気さくで明るく誰にでも声をかける

いくら仮面をしているとはいえ、そんな彼女の手作りだ、誰もが欲する


「それではな、ご苦労だった」


「は!」



そののちマカロンを食べた闇の連絡係はそのおいしさに酔いしれより一層テミアへの忠義を厚くしたとか




そして時は戻り


親子の絆を再確認したのち拠点に戻ってきていた


「木はこれくらいあればいいですよね、お母様?」


ルシアが背負子をおろしながら確認する


「そうね、これだけあれば二、三日は持つでしょ」


同じく背負子をおろしながらルシアの言葉を肯定するテミア


「さて、他のみんなわっと」


「テミア様こちらは大方終わりました」


アイがテントの方からやってきたテミアに報告する


「後の二人は?」


「最終点検をしています、間違いがあってはいけませんから」


「そうね、エリちゃんはまだ仕事中か」


「お母様エリ様は何をなさって居るんですか?見たところ植物魔法のようですけど・・・」


「良く気付いたわね植物魔法だって、あれはね草花の記憶を見ているの

エリちゃんの新しい魔法でね、草木のある程度前までの記憶を見れるのよ」


「それで、何か気になるものがないか探しているわけですね」


ようするにほとんど全範囲を写せる監視カメラのようなものだ、ある程度の範囲しか見られないのだが


「そう、今起きていることはイラストリアスが見つけてくれるけど、

過去に起きた危険はエリちゃんに探してもらうの、とはいえまだ数日前までしか見れないみたいだけど」


「それでもかなり強力な魔法ですね!!」


「それだけ希少なのよ」


「提督~~」


すると今まで目を閉じ艦載機を制御することに集中していたイラストリアスが声をかけて来る


「どうしたの?何か気になる物でもあった?」


「それが、屋敷の前に大きな棺があるんです、おそらく二メートルはあるかと」


「植物の記憶にもありましたわ、漆黒の鎧を着たかなりの大男ですわ

門の前に着た後引きずってきた棺に入ったようですわ」

魔法の発動が終わったエリちゃんが補足する


「なんで、男だとわかったんだ?」

そこにさらにテントの点検が終わったのかリュウとベルファストが合流する


「歩き方とその大きさですわ、あの歩き方は男性ですわ男性のような女性の可能性もないとは

言いきれませんが、大きさに関してはイラストリアスが言ったように二メートの棺に

すっぽり入ってたからですわ」


「ふむ、気になるわね受付の話だとここ最近この依頼を受けた人はいないはず・・・」


「おかしいですね」


「棺ですか・・・興味があります」

ルシアが完全に論点がずれている気がするが気にしない


「考えても仕方ないし、いってみますかね」


「そうですわね、気になっておちおち探索もできませんわ」


「ということで行くわよ!」


「「「「「了解!!」」」」」」


今年ももう少しで終わりですね、今年中にあと2本は出したい・・・

というか、今年中にこの章もおわるはずだったのに・・・

終わりそうにない・・・

研磨の方もそろそろ更新したいのに・・・

今回の章が終わったらテミアさんと同じぐらいまで進めたいと考えています

それではまた次回

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