37,いざ自由国トラインへ 2
あれから、数日町の宿に泊まったり、時には野宿をし、進みようやくシュバンからシップーまで
半分と言ったところまで来た、後数時間もすれば二つを繋ぐ街道で一番の大きさに町に到着予定だ
「イラストリアス~」
「なんですか~?監視はまだ交代じゃないですよ~」
ふとあることが気になったテミアがイラストリアスに話しかける
「その話じゃないわよ」
監視はイラストリアスが「自分だけ監視は大変です!!」と駄々をこねるので交代制になった
今はスラ子が監視している
「駄々こねてません!!一般論を言っただけです!」
「わかったって、だから交代制にしたんでしょう?」
「話題がずれてますわよ?、テミアは何が聞きたかったんですの?」
どんどん話の軌道がずれているのに気付いたエリザベスが軌道修正する
「そうだった、イラストリアスの艦載機って何でできてるの?空間収納みたいなところから
出てるけど・・・無限に出て来るの?」
「あ!私もそれ気になりますわ」
「無限に出て来るわけないじゃないですか~結構作るの大変なんですよ?」
イラストリアスが手をさっと、一振りすると空間収納のような黒い穴が空中に出現する
その中から一つ艦載機を取りだしながら説明する
「それって手作りなの!?」
「うん~~完璧に全部手作りてわけではないんですよ、見てわかるかどうかはわかりませんが
これを見てください」
そう言って取り出したるは、長方形の白い箱大きさは顔と同じぐらいある
それをひっくり返すと何やら見たことのある飛行機の絵が書かれている
「・・・・」
「なんですのこれ?紙でできているようですけど・・・ん、この紙結構堅いですわ
こんな物、元王族の私でも見たことないですわ」
「うん~確かに堅いですよねこの紙・・・てっ!重要なのは紙じゃないんです
この中身なんです、見てください」
覆いかぶさるようにして閉まっている箱を開けるとそこには色とりどりな
細い謎の枠のような物に飛行機のパーツらしき物がくっついている
「って!これ!プラモデルじゃない!!」
ついに正体を確信したテミアが叫ぶ
「あれ?提督はご存知でしたか」
「ぷらもでる?てなんですの?」
「プラスチックでできた模型です!!」
(説明になってない・・・それでこの世界の人間に通じるわけないでしょ)
「よくわからないことが、よくわかりましたわ!」
「お二人とも作ってみますか?」
「やってみたいですわ!!」
「うん、久しぶりに作るのも面白いかもね・・・てっ!自分が作るのめんどくさいだけじゃない・・・」
「そそそそ、そんなことないですよ!」
「これ、どうやって作るんですの?」
「あ、これが説明書です、後これがニッパーでこれがヤスリです説明するので
一緒に作りましょう」
「イラストリアス私の分もだして」
「結局やるんですね、えっと・・・提督にはこれをどうぞ」
収納の中を漁り何やら派手な箱が出て来る
「・・・イラストリアス」
「なんでしょう?」
「これ、段ボールの奴じゃない・・・しかもちゃんと飛行機に変形する奴・・・」
「ああ、それはいつの間にか入ってたんですよ、まあ全部いつの間しか入ってるんですけどね」
「これって動かせるの?」
「どうでしょう?それのシリーズは今のところそれしかないのでまだ作ってないんです」
「試してもないのね・・・作って動かせなかったら悲しいから普通の艦載機出してちょうだい」
「そうですか?わかりました」
そんな調子で馬車の中で揺れる中ぱちぱちとプラモを作る音だけが聞こえる
「みんなで何をしてるんだ?」
ベルファストと交代して御者台から荷台までやってきたリュウがつぶやく
「テミア様なにに作ってるんだ?」
「今話しかけないで、集中してるから膝枕されたいなら勝手にしてていいから」
「なっ、なんで今膝枕なんだ?」
とはいいつつも正座して座っているテミアの細くてもっちりしている太股から目が離せなく
なってしまう
「くっ誘惑には勝てない・・・こんな時に限って眠気が・・・」
ほとんど無意識にテミアの太股に寝っ転がってしまうリュウ
しばらくすると
「zzzz」
むろんテミアはプラモを作るのに夢中になっている
天の声「作っていても視界に入るから、気づくと思うんじゃがの~」
そんな和やかな雰囲気で馬車は走っていく、
今日も明日も目的地に着くまで・・・・
終わると思った?、ごめんねまだ続くよ
「みなさん、二ビックが見えてきましたよ」
御者台の方からベルファストの涼やかな声が聞こえる
もっともみんな集中していて誰も聞いていないが
「?おかしいですねいつもならイラストリアスあたりがすぐにでも顔を出すのに」
「そうですね、声も聞こえませんしお休み中なのでしょうか?」
そんな会話をベルファストとアイがしている
「しかたありません、アイさん見てきてください」
「了解です、見てきます」
そう言ってアイは御者大の後ろにある荷台につながっている扉に向かう
「そうでした、アイさん提督にスラ子さんを回収しておくように言っておいてください
そろそろ人通りが増えます屋根にスライムが乗っていたら警戒されてしまいます」
「了解です、言っておきます」
「テミア様?皆さん?何をされているのですか?もう二ビックが見えましたよ」
アイがテミアの方を見てみると・・・
「リュウがテミア様に膝枕されて寝てます、うらやま・・・いえいえなんでもありません」
気を取り直して
「みなさん次の町に着きますよ終わりにしてください!!」
「はっ!」「思わず夢中になっていましたわ」「みんなでやると楽しいですね」
「あり?なんで、リュウが私の膝で寝てるの?」
「覚えてないんですか?」
「リュウを適当にあしらった後膝枕がどうとかいってましたわね」
「嘘!・・・まあいっか、しっかし昔はちっちゃくて可愛かったのに今では
こんなに大きくなっちゃって・・・まあでも寝顔は可愛いわね・・・」
「アイさんリュウって可愛かったんですの?」
「テミア様の感性は時々よくわからなくなりますが、昔は可愛かったですね私より
背が低かったですし」
子のパーティーでイラストリアスとベルファストを除き一番背が高いのがリュウで低いのが
ルシアになっている、順番的にはリュウ>テミア>エリ>アイ>ルシアの順番だ
「まあまだ五歳だったからね、背が低いのは当たり前よね」
「それもそうですね」
「そう言えばルシアはどこに行ったんですの?」
「そう言えば姿が見えませんね」
「それならスラ子と一緒に上にいるわ」
「そうでしたか、テミア様はリュウを起こして下さい、私が見てきます」
「わかったわ、よろしく」
この馬車は屋根に上るために後ろに梯子が付いているそれを上り、上に行く
すると屋根には何もないのですぐにスラ子を抱いてプニプニしながら前を見ている
ルシアが見える
「ルシア様、もうじき町に着きます下に戻ってきてください」
「はーい!スラ子も戻るよね?」
「はい」
「では戻りましょうか」
馬車の内部に戻り
「さってと、う~~~~ん」
テミアが腰をそらすとぱちぱちと、気持ちのいい音が鳴る
「いよいよ、後半分で港ですね」
「そうね~もう少しだから頑張りましょうか、トラインに着いたら思いっきり暴れ回るわよ~」
「いいですね・・・暴れ回る・・・」
「戦闘狂が何か言ってるな」
「楽しみです!!」




