Part. 1
激動の入学式から既に1ヶ月が立ったEクラスは教室で魔法歴史の授業中だった。基本的に実習が多い学園では担任がすべての教科を受け持つことになるのでシャーリー先生が黒板に文字を書いていく。
生徒たちはノートをとるもの、机に伏せて寝るもの、教科書を盾に購買で売られる弁当を食べるもの、ダンベルで筋トレするものと様々だった。
「…嫌々!なんでダンベルで筋トレしてるのよ!!!???マックスくん!?」
「ん…?なに言ってんだ?先生?」
「当たり前みたいに言うんじゃありません!」
「大丈夫っすよ!ちゃんと聞いてますから」
「嘘つくんじゃありません!なら何で魔族と神族が全滅したか言ってみなさいよ!」
「えっと、上腕二頭筋が…」
「コンチクショォォオオオオオ!少しでも信じた私が馬鹿だったよォォオオオオオ!!!」
このやり取りも既に一週間見続けて把握していた生徒たちはあと少しでシャーリー先生がいじけて教室から出てくのは眼に見えていたので各々は授業から実習時間になにをしようか考え始める
「おい、ガノン。今日はなにして時間潰す?」
ガノンに話しかけたのは既に毎日のように一緒にいるグラムだった
「…昨日は腕立てをしてたのにマックスは本当に懲りないな。俺は午後からはギルドに行って依頼受けてこようと思うけど一緒に行くか?」
学園ではギルドと呼ばれる国内の厄介事や魔物の討伐を仲介してくれる組織があり。生徒はその依頼をこなして小遣いなどにして暮らしている。
「確かに明後日は学園で初めての休みだし小遣い貯めて遊びに行くのはいいな!」
「なら後でマックスとルーノ誘っとくぜ?」
「えっー!ガノン達ギルド行くの!?なら私も行く♪」
既に先生は教室から出ていってたらしく皆が立ち歩き始めた頃に話に入ってきたのはガノンの幼馴染みマリーだった。
マリーは既に仲のいい友達が出来たらしく。マリーと一緒について来たエメラルドグリーンの髪が特徴的な少女アウラもいた
「ガノンくん、グラムくん?私達もついてっていいかな?」
「おう!いいぜ!!!こういうのは大勢のほうが楽しいからな!!!」
アウラの一言にグラムは快く返事をする
「…ガノン…くん。私も…行きたい。」
ガノンはいきなり後ろから聞こえたか細い声に気づき、振り向くとそこにはガノンの上着を申し訳なさそうに左手の指で摘まみなが顔を赤らめる女の子のローズがいた
「おう、べつにいいけど。お前顔赤いけど大丈夫か?風邪には気をつけろよ?」
「…ったく。本当にガノンってやつは」
「えっ?なんだよ!?俺なんかしたかグラム!?」
「ううっ…ライバル登場か…頑張ろっ!」
ガノンは頭を抱えるグラムと何かの決意を固めるマリーを不思議そうに見つめることしか出来なかった。
「まぁ、とりあえず午後はギルドに集合な」
Next
今回からやっと本編の第一章《学年対抗戦》ですっ!
まぁ、やっぱり同い年のライバルで王道ですよねぇー(笑)
なかなか良いキャラが思い付かなくて四苦八苦なんですが…(-_-;)
まぁ、次回か次々回のバトル中に出せるよう頑張りまっす!