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prologue 3

今回はEクラス担任のシャーリー視点で書きます。

 私はシャーリー。今年から念願であった魔法戦士育成学校の教師としての人生をスタートする。しかも最初からEクラスとはいえ担任を任せてもらえるなど最高の喜びだ。元々あまり人と話すのが得意な方でもないので舐められないように普段は着ないような緑色のスーツを着てきたし、最初から生徒たちに先生の偉大さを見せつけてやろうと思いながら教室のドアをあける


おい!お前良い筋肉してるな!

俺の筋肉には敵わないけどよ!


うわっ!?いきなり何すんだ!?


辞めなよ!マックス!困ってるだろ!?


ガノンってそんな趣味だったなんて…


マリー!ちょっと待て!お前は激しく誤解している!!!


激しく豪快!?それってどんなプレイなのよ!!!って…何言わせてんじゃゴリャァァアアア!


なんで!?



 私がこの学園で始めて見たクラスの光景は跳んでくる椅子と私の鼻から吹き出る鮮血だった。


「では、改めまして。これからあなた方の担任になるシャーリーです。まずは個人面談を行い、それから学園の案内をして入学式を行うのが初日の予定なので絶対に騒がないように!!!質問は?」


「デュフ、せっ…先生は恋人はいるんですか?」


「いません!他は?」


「先生はいくつなんですか?」


「28」


「好きな人は!」


「いません」


「今まで好きだった人は!」


「いないわ」


「えっ?なら今まで恋人もいなかったんですか!?」


「…デュフ、今まで勉強しかしてなくて婚期逃したんですね。わかります…デュフ」


「あなた方!なんで私にたいしての質問しかしてこないのよ!ってか婚期逃したって言ったやつ誰じゃぁぁあああ!覚えとけよバカ野郎!!!」


 私は、つい生徒たちに図星を付かれ。教室から逃げ出してしまう…あっ!?


「面接隣の部屋でやるから…ガノンくんから順に来て…」






 とりあえず面接ということで志望動機と好きなものを聞いていこうと思う。



「出席番号1、ガノンです。この学園には強くなるために来ました。好きなものは…特にありません」


ありきたりな少年だ


「出席番号2番のクーンです。僕は…男らしくなるためにこの学園に来ました。好きなものは甘いものです」


可愛くてお人形さんみたいな男の娘だ


「出席番号3番グラムだ。志望動機はくそ親父に無理矢理入れられた。好きなものは楽しいことと自由だ。」


あまり真面目な雰囲気はないけど悪い子ではなさそう


「出席番号4番…ダムです。デュフ、志望動機はそこに女子がいたからでござる。好きなものはオッパイ、そうオッパイは夢と希望がつまっているんだ!ちっぱいもきょぬーもすべて良さが××~」


彼はいったい何を言ってるの?


「出席番号5番…ロアだ。志望動機も好きなものも特にない!以上だ!なんか文句あんのかぁ!?あぁ!?」


怖い


「出席番号6番マックスだ!志望動機?それは筋肉がここに来いと訴えていたからさ!好きなものは上腕二頭筋!ってか筋肉が好きだ!お近づきの印に俺の筋肉触っていいぜ!?」


同上


「出席番号7番ファイです。そんなことより、先生!知ってましたか?女性の婚期って遅れれば遅れるほど結婚できないらしいですよ?最近孤独死とか流行ってて怖いですしね、先生も気を付けてくださいね?」



この子…嫌い


「出席番号8番コーリスです。志望動機は将来的に王国の騎士団に入隊したいからです。好きなことは日々自分を高めることです」


普通って素敵


「出席番号9番ルーノです。志望動機は父親がここの卒業生だったことが一番ですかね?好きなものは考えることです。ちょっとおかしいですよね?ハハハッ」


ルーノくんマジ良い子


「出席番号10番アウラです。志望動機はここに来たら色んな植物を育てれると聞いたからです。好きなものは植物と平和です」


おっとり系の優しそうな子


「出席番号11番アリスでっ…です。志望動機は…気づいたらいまちっ…いました!好きなものは…お友達です!」



あなたは本当に15歳なの?



「出席番号12番イリナです!よろしくお願いしますっ!志望動機は…なんか魔法ってカッコいいじゃないですか?だから…かな?好きなものは不思議なことを探すことですっ!」


元気で活発的な女の子


「出席番号13エリだ…志望動機は兄を殺すため、好きなことは兄を殺すために強くなること。以上だ」


えっ…と、この子にはどこか違う場合で幸せになって欲しい


「出席番号14番マリン様よ!私と話せることを光栄と思いなさい!あなた?私に質問しようとは良い度胸ね?頭が高いわよ?地べたに這いつくばって虫と同じ目線になってから出直しなさい!!!」


なぜ私は頭を踏まれているのでしょうか?


「出席番号15番マリーです。んーっと…志望動機か…?ガノンに着いてきたかったからかな?///好きなものはお肉です!よろしくお願いしますね?先生!」


あっ…私って先生だったんだ!

マリンさんのせいでなんか先生って忘れてたわ!ありがとう!マリーちゃん!!!


「出席番号16番ミーシャだにゃ!獣人だけどよろしくにゃ!志望動機は魔法の勉強がしたかったのにゃ…好きなものはお魚にゃんだけど、ここらへんで美味しいお魚ってなんなのにゃ?」


話してみると案外普通


「出席番号17………ローズ…………両方………特になし…………………。」


きっとこの子とは時差があるんだろう




 私は教師生活初日で頭を抱えていた。これが最近の若い子なのね…正直なめていたわ。でも…負けない!!!


 面接が終わったときにはすでに時刻は昼過ぎで昼休みに入っている。私はとりあえず弁当を鞄から取り出そうとして弁当を忘れたことに気づく


「なんなのよ…あぁー、もう!」


 この時間から食堂行っても席は空いてないでしょうね…うーん、購買にパンが残ってればいいけど…


 案の定、購買は焼け野原よろしく食べ物はいっさいない状態だった。購買がこれなのだ、食堂なんて行くだけ無駄だろう。


「ハァ…今日はお昼ご飯ぬきか…」


「ん?シャーリー先生じゃん、そんな浮かない顔してなしたのよ?」


「あら、ガノンくん」


「あぁー、なるほど。先生、俺ってけっこう少食なんだけど忘れて購買でパン2つ買っちゃって余ってるんだけど1個食べてくれよ。はい!んじゃ、また午後!」


「なっ!?ちょっ…」


 私が声を出す前にガノンくんは教室に戻っていった。



 んー、大変だけど…みんな悪い子ではなさそうだし。もっと頑張ってみますか。私はさっきまで心にできていたモヤモヤをなくすようにパンを一口食べた


Next

今回はクラスメイトの名前と雰囲気だけ紹介といったところでしょうか?


各キャラの容姿や性格、魔法は次々回にprologueが終わりキャラ紹介するので、そこで書きます。



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