prologue 2
この魔法戦士育成学校は知力、体力、魔力を測りランクをつけていく。自慢ではないが俺は体力と魔力に関してはいっさい問題ないと思う。
体力は幼少から覚えた剣術で鍛えているし。
魔力も学園に来るまえに魔法を習っていた師匠のお墨付きを貰っている。なにより雷属性と火属性の上級魔法が使えるやつも中々いないであろう。それに師匠に禁じられているが特殊な魔法もあることだし、心配だったのは筆記検査ぐらいだった
いまは全検査が終わりクラス編成の書かれた紙が校門まえに貼られていた
「おいおい、さっきはあんなに良い威勢吐いてたのにまさかのEランクなん?自分!?やっば!わい笑いすぎて腹痛くなってきよったわ!ハハハッ!!!しかもカップル揃ってEランクって!駄目や!ツボに入ってもうたわ!!!」
目の前で笑うのは今朝会った黄色のバンダナだった。
「ガノン?気にすることないよ。相手の実力もわからないで喧嘩ふっかける雑魚の戯言なんか」
すると男の言葉に腹が立ったのかマリーが睨み付ける
「お前もEランクだったのか?まさか…師匠に言われたこと守んないで医療魔法師志望にしたんだろ?」
この学園では魔法にも種類があり
戦闘技術を磨く 攻撃魔法師
補助魔法を磨く 補助魔法師
回復魔法を磨く 回復魔法師
幻惑魔法を磨く 幻惑魔法師
召喚魔法を磨く 召喚魔法師
の5つの魔法種類がある
ちなみに俺は攻撃魔法師を専攻している。マリーも戦闘魔法なら優秀なんだが、回復魔法の才能がいっさいと言って良いほどなかったからEランクなのも納得だった
「あっ、バレちゃった?まぁ、受けちゃったもんは仕方ないんだし!二人でEランクから頑張りましょうよ♪」
「はぁ…そうだな。なんで俺がEランクなのか納得できんが正直もうどうでもいいや」
「てめぇら…さっきから目の前でちちくりあいやがって!無視したな?俺は無視されることが一番ムカつくんだぉぉおおお!」
黄色のバンダナが腰からダガーを抜くと同時にマリーは右耳につけていたハンマー型のピアスを巨大なハンマーに実体化してそのまま地面に叩きつける
それだけで空間が轟音で揺れ、地面がうねりをあげる
「おい、辞めろって!マリーが戦えばバンダナが肉塊になっちまうだろ!」
「えっー、んじゃガノンがこのバンダナに痛い目見せてあげてよ!こいつさっきからキャンキャン五月蝿いのよね。しかもこいつの鳴き声気持ち悪くて腹立つし…こいつの鳴き声10秒聞くぐらいなら1日中発情した豚の鳴き声聞いてる方がマシよ!!!」
マリーの容赦のない暴言の数々にバンダナ男の心のライフポイントが0なのは眼にみえていたが悪いが俺がやらないと恐らく今日1日お姫様が不機嫌になるので自分の保身のためにもバンダナ男を痛めつけなくてはならないようだ。悪く思うなよバンダナ…人間ってのは誰でも自分が一番大事な生き物なんだ
「ほら、こいよ。武器は使わないでやるからさ?」
「こんにゃろ!舐めやがってぇぇえええ!」
バンダナをした男は補助魔法のスピードという速度上昇魔法を扱いスピードで相手を翻弄するタイプらしい、その早さは中々のものであった
バンダナの男は右手に持ったダガーで突きの体制で突っ込んでくるが、ガノンはそれを最小限の動きでかわしてカウンターの右ストレートをお見舞いしようとする。バンダナも中々やるらしくその場でしゃがみこみ、前宙しながら上に飛ぶ、それの跳躍は175cm交差するさいにダガーでガノンを切り裂いていこうとした
しかし、勝負はまさしく一瞬の出来事だった。
パリッ
バンダナが持っていたダガーの刃先は折れて地面に落ちていた。バンダナは何をされたのかがいっさいわからない状況のなかガノンがニヤッと笑う
「俺の勝ちってことでいいよな?んじゃ、俺はEクラス行ってくるからもう絡んでくんなよな!んじゃ。」
「あぁー、待ってよぉ!わたしも一緒に行く!」
Next
とうぶんはprologueが続きます!
次はとうとう問題のEクラスメンバーが登場!!!どうやって登場させるか今から悩みます(;°;Д;°;)
たいへん勝手ながら魔法種類を増やさせてもらいました。
すみません(´д`;)