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ぷち亜種  作者: 羽月
2/5

イグラントをもっと知り隊

 PC漁ってたら発掘したのでUPしてみました。

 恐らく第一章の後半連載時に拍手へ載せていたおふざけものですが……最初に言っておきます。すんげぇくだらないです。

 会話のみ。イラストはありません。



 ※ ヒ : ヒイラギ

   キ : キリュウ

   サ : サカキ


_______________________




ヒ 「よし。じゃあちゃっちゃか行こうか」

サ 「何を?」

ヒ 「タイトル通り『イグラントをもっと知り隊』」

サ 「……何をするの?」

ヒ 「地球と微妙に違うものを探すのだよ。本編で出てきたのはまだまだ一部だし」

サ 「あぁ、バナナとかキマイラとかの事?」

ヒ 「そうそう」

サ 「……って言っても私チキュウの物を知らないから探すどころかその物自体が分からないわよ?」

ヒ 「んー……あ、じゃあ市場へ行こう。きっと何かあるはず」

サ 「確かにそうね」

ヒ 「よし。じゃあ早速行こう。……ってコラそこ、キリュウ」

キ 「……何だ」

ヒ 「何空間魔法使って逃げようとしてんの。一緒に行くよ」

キ 「面倒だ」

ヒ 「私も面倒だ」

サ 「……主催がそんな事言い切らないでよ」

ヒ 「だってただでさえ無いやる気を振り絞ってやってんだよ?それくらい言っても良いと思う。それなのに一人だけ抜けるとか……運命共同体(パートナー)なのに。……因みに行き先はどちらへ?」

キ 「黒学の保健室だ。……一緒に来るか?」

ヒ 「よしきた。連れてけ、運命共同体(パートナー)

サ 「ちょっと待ちなさい」

ヒ 「冗談冗談」

サ 「……本気だったでしょ。さぁ諦めてさっさと行くわよ」

ヒ 「ういー」

キ 「……」




 ◆ ◆ ◆ その① ◆ ◆ ◆


ヒ 「えーと、交通手段は?クリスタルゲート?」

サ 「違うわよ。今回は馬車で行くわ」

ヒ 「へぇ。私初めてだ」

サ 「あ、ほら丁度来たわ。アレよ」

ヒ 「……」

サ 「どうしたの?」

ヒ 「……もしかしなくともアレ?」

サ 「そうよ?」

ヒ 「…………空飛ぶの?」

サ 「何かおかしい?」

ヒ 「うん。色々と……馬も魔法使えるんだ?」

サ 「そんなわけ無いでしょ。アレは御者の方が操ってるのよ」

ヒ 「馬、意味ある?」

サ 「……雰囲気よ」

ヒ 「歩くフリとかお馬さん大変そうだね。……ん?キリュウどした?何見て――」

キ 「……」

ヒ 「……」

サ 「あれ?二人ともどうしたの?」

ヒ 「…………いや、あっちの馬車に繋がれてる歩くフリすらしない馬が、ね。やる気が微塵も感じられない……あ、寝転んだ」

サ 「……」

キ 「実にシュールだな」

ヒ 「うーん、空飛ぶ馬車とか一応ファンタジー小説やら漫画で出てきたりするんだけどね。馬が歩かないどころか寝転んだ状態で空中遊泳する馬車は流石に出てこなかったかな。ファンタジーなのに妙にリアリティーが滲み出てるのが何とも凄い」

キ 「……こっちへ来るぞ」

ヒ 「ちょ、よりによってあの馬車ですか……あぁ、今度は人参食ってる。しかも寝たまま」

サ 「もう!さっさと行くわよ!」




 ◆ ◆ ◆ その② ◆ ◆ ◆


ヒ 「いやー、空中遊泳も中々面白かったー……キリュウ?何見て――」

キ 「……」

ヒ 「……」

キ 「……荒ぶってるな」

ヒ 「……荒ぶってるね…………あ、御者に噛み付いた」

サ 「さっきの馬車は良いから!行くわよっ!」

ヒ 「もう何だかさっきの馬車でお腹いっぱいなんですが……帰って良い?馬車以外で」

サ 「駄目よ。今市場に着いたばかりじゃない」

ヒ 「えー……」

サ 「動物もいるわよ。もふもふしたやつ」

ヒ 「さぁ、行こうか」

キ 「……」

サ 「あ、ほら、噂をすればウサギがいたわよ」


  にゃー


ヒ 「うっ!かぁいい!……ってかやっぱウサギなんだ?」

サ 「何か変?」

ヒ 「あー、うん、もう良いや。かぁいいから何でも」


  けんっ


ヒ 「え?けんっ?……って、え?わ、わんこ?」

サ 「何?犬はけんけんでしょ?」

ヒ 「けんけんて…………犬犬……いや、何でもない。可愛いから許す」




 ◆ ◆ ◆ その③ ◆ ◆ ◆


ヒ 「あれ?キリュウ何処いった?」

サ 「キリュウさん?……あ、あそこにいるわ」

ヒ 「ホントだ。何か買ってるっぽいけど何買ってるんだろ?……おーい!きりゅー!」

キ 「……何だ」

ヒ 「何買った?……って飲み物?」

キ 「あぁ」

ヒ 「中身何?」

キ 「ペペシだ」

ヒ 「……………………」

サ 「どうしたの?」

ヒ 「それって……炭酸飲料で黒いやつ?」

キ 「あぁ」

ヒ 「他に何があった?」

キ 「ヨツヤサイダー、十七茶、バイヤリーフ、午前の紅茶」

ヒ 「……凄ぇ。全部ギリギリで著作権を回避してやがる」

サ 「???」




 ◆ ◆ ◆ その④ ◆ ◆ ◆


ヒ 「腹減りだ……何か食べてそのまま帰ろうよ。疲れた」

サ 「そうね確かにそろそろお昼だわ。課題もあるし食べたら帰りましょ」

ヒ 「よし、じゃあ何か食べ物……ってキリュウは食べないんだっけ?」

キ 「あぁ、好きにしてくれ」

ヒ 「了解。あ、あそこの果物屋に寄って良い?」

サ 「いいわよ」

ヒ 「どれどれ……うわ、例のバナナもあるよ」

サ 「そりゃそうよ」

ヒ 「他は見た目同じなのになんでこれだけ……あ、みかんだ。これにする」


  まいどー


ヒ 「みかんとかこっち来てから食べてないし、すんごい久しぶり」

サ 「そうなの?」

ヒ 「そだよ。さてさて中身は…………」

サ 「どうしたの?」

ヒ 「これ、皮すんごく分厚くね?実が苺サイズだよ?……あ、房はちゃんとあるんだ」

サ 「普通でしょ?」

ヒ 「普通、ね……まぁ懐かしの味を楽しめるなら何でもいいや。頂きまーす」

サ 「あ!ちょっと!」

ヒ 「――――ッ!?」

サ 「何で実を食べるのよ!?」

ヒ 「いや、普通実を食べ……うわ、なにこれ、皮の味するんだけど」

サ 「皮の味?みかんは普通皮を食べるでしょ。実なんて不味いわ」

ヒ 「皮?……い、頂きます。…………うわ、マジか」

サ 「何が?」

ヒ 「味が逆転してる。……孔明の罠か」

サ 「こうめい?」

ヒ 「あぁ、いや、まぁ策士な人の事だよ。……あれ?キリュウは?」

サ 「さっきアンタが果物選んでいるときに眠いって言って帰ったわよ」

ヒ 「……帰りは何で帰るの?」

サ 「馬車しかないわね」

ヒ 「……」




 ◇ ◇ ◇ END ◇ ◇ ◇




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