第4話 部活 後編
「さっきのソロ曲、私もソロコンテストで演奏したことあるの。結果は銀賞だったけどね・・・ねぇ?もう1回私と二人で演奏してくれない??」
「はい!!よろこんで!」
こうして桜と瑠亜の2人で演奏し始めたころ・・・
「ところで、春亮は中学の時から吹奏楽部なのか?」
智梓は音楽室の真ん中に春亮と2人でつっ立っていた。
「うん。智梓もか?」
「おうっ!!」
ニカッと智梓が笑った。文化部より運動部に向いている顔だ。
「じゃ俺はトランペットパートのところに行って来る。また後でな。」
智梓が手を振ってトランペットパートがいるところに向かっていった。
「じゃあ、俺もチューバパートに行くとするか。」
と、独り言を言って歩きだそうとしたが、
「・・・・・・・っ」
春亮は足を止めて桜を見つめる。
桜はそれに気づかず瑠亜と演奏している。
みなさんは分かりきっていると思いますが、春亮は桜に惹かれている。
「・・・・・!!!あっ、早く行かないと・・・。」
ハッと我に帰ってチューバパートのところへ向かった。
そして、だんだん空が暗くなって完全に真っ暗になったころ・・・
「・・・でーきたぁ!!!」
桜は入部届けの紙を書いていた。
もちろん‘吹奏楽部’と書いて。
「あっもう10時だぁ・・・明日の準備して寝よう・・・。ふぁぁー」
大きなあくびをしてそう言った。
今回は短めです。ハイ。