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あの日の記憶  作者: 羽琉
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第1楽章 第1話 新しい自分 前編

ここは東京。


町のあちこちには多くの人が行きかえり、

若い女の子達は最新の流行ファッションでカフェやショッピングモールで楽しく過ごしている。



そんな大都会のど真ん中に一つの大きな丘がある。


その丘の頂上にはとても大きな桜の木があった。



桜の木の下で一人、女子高生がいた。


まだ登校の時間には早い時間帯だ。



(4年前にあの人と、「あの桜の木の下で会おう」と約束した。)



彼女はどうしても、「あの人」の名前を思い出せない。


(もう・・・向こうも忘れてるだろうな・・・きっと)



「桜ーーーーーーっ!!!!」

誰かが猛ダッシュで走ってきた。


「・・・・!?」



「桜っ!探したよー。まさかココにいるとはねー」


そう。彼女は春咲桜。今年から高校生なのだ。



「海!そんなにビックリさせちゃダメだよっ。ほら!桜も引いてるよ。」

確かに、ビビリの桜はカッチコチに固まっている。



「あーぁ。もー海ちゃんダメだよぉ。大丈夫?桜ちゃん?」


ようやくみんなの声で我に返った



「・・・ってあ!海!楓!雪!みんななんでいるの!?」



「おはよう。桜ちゃん。一緒に学校行こ??」

このかなり落ち着いたこの子は冬里雪。新1年生


「うん・・・あっ!でも・・・」



「ん?どしたのー?」

この若干空気を読まない子は夏原海。新1年生



「いやっ・・・なんでもない。・・・行こっ!!」


「桜・・・大丈夫??悩み事とかあったら聞くよ?」

この頼りがいがある優しい子は秋野楓。新1年生



桜は少し黙り込んで

「ううん。だいじょーぶ!!早く学校いこっ。今日は入学式なんだから!!!」


そして桜は心のなかで



(もういいんだ。

あの人もきっと私の名前なんか忘れてアメリカで幸せに暮らしてるよ・・・。

だから・・・

もういい・・・。

・・・よしっ!今年から高校生なんだからあの人ばかり気にしていた自分を捨てて、新しい自分になって新しい恋始めるぞっっ!!!)



そう誓った。







あの人と別れてからずっと気になってたんですね。桜は。

にしても名前忘れるって・・・可哀想だね。。。

後半に続く...

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