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あの日の記憶  作者: 羽琉
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第2楽章 第1話 いろんなこと 前編

第2楽章が始まりました!!

ここからは‘桜の目線’でやっていきます。

当分、ナレーターが消えるよーww

放課後。


「スイマセンっ!!遅れましたぁ・・・。ハァハァハァハァ・・・」

私は汗をドバドバかきながら息切れしながら音楽室の扉を思いっきり開けた。


「遅いっっ!!遅すぎるぞ!春咲桜!!」

まっ・・・またフルネーム・・・・。

「スイマセン・・・ちょっと職員室に呼ばれてて。」

「・・・まぁ、イイけど。」

お・・・素直に許してくれた。珍しい。魁斗先輩珍しい。


「よぉーし!おい春亮!!練習はじめっぞ。春咲桜!!このイケメンチューバパートの練習を見ていけぇー!!」

「結構です。」

つか、今イケメンって言ったよね?それって「俺はイケメンだ」って言ってることと同じじゃない。おぉ~さすがオレ様部長。


「ちぇー。じゃ、真面目にするか。春亮。」

「はい。・・・最初から真面目にやってたらよかったのに。」

「ん?何か言ったか?」

「いーぇ。何も言ってませーん。」

「よっこらしょいと・・・。」

・・・ん?なにかおかしいぞ。っ!!かっ・・・魁斗先輩。

「あっあの・・・コレに座って練習してるんですか?」

「ん?そーだけど。」

なんだコレはっ!?とってもとってもフカフカでモフモフそうな真っ赤なソファに座ってやるのか!?

「ちゃんとした椅子に座ったほうが音も出ると思うんですけど・・・。」

「なにを言ってるんだー!!こんな木の椅子に座ったらオレ様の尻が可哀そうだろうがっ!」

それってただの自分勝手なだけじゃ・・・。

もーいいや。この先輩はほっとこ。


「では、私は練習があるので。」

スタスタスタスタスタスタ・・・・





「明日も練習です。」

「「「ハイ!」」」

「あ、待て綾小路。」

「何?」


「みんなに話がある。」

「何よ?さっさと言って。」


「うん。来週のGWゴールデンウィークにオレ達、冥星高校吹奏楽部全員で合宿にいくことになった。」

・・・今なんて?がっしゅく?


「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

「なんだその反応は。まだ入部して慣れてない1年と冥星高ココにきて初めて先輩になる2年ともうちょいで引退する3年がコミニュケーションをとりあう場を作ったんだぞ!!なにか不満か?」

そりゃぁ驚くよ!!いきなり合宿なんて。


「それ・・・いいかも」

えぇ!?真緒先輩までそんなことを!?いつも魁斗先輩と張り合ってるあの真緒先輩が!?


「それいいよ!!いい!行こう!!合宿!」

・・・・しかたない。真緒先輩が言うなら。

「私も・・・賛成です。つか、どこで合宿を?」

「都内から少し離れた森だ。合宿ってゆーか、キャンプって感じ?」


・・・・・・。

その場所は・・・。

あの事故った時の森だ。

お父さんが死んだ森だ。


私の表情が固まる。

あの森にまた行かなければならない。同じキャンプ場で。


「・・・・・・・・い・・・・・・・」

私が記憶喪失になったところにまたいくんだ・・・。

「・・・・・・・おい・・・・」

「おい!!」

ハッ


「さっきから何回も呼んでるのに・・・。どしたんだ?」

気が付くと私はいつもの校舎と寮を結ぶ渡り廊下を奇之塚と歩いていた。

「ううん。たいしたことじゃないんだけど・・・。」


父親が死んだ森なんてとてもじゃ言えない。

「・・・・過去の話か。」

見抜かれた。

「・・・・私の過去、知ってるの?」


「・・・詳しくは知らない。でも、・・・お前がマジギレした時に夏原とか秋野に過去の話を聞いたんだ。」

「悪いことして警察に見つかった時の話とか?」

「まさにそれだ。」

一番話されたくない話じゃなくてよかった・・・・。

でもこの流れは話さないといけないよね。


私は奇之塚に過去のことを全部話した。

事故のこと、父の死、私の記憶喪失、とにかく全て話した。

あの人の事以外は。


「早口で言ったけど、わかった?」

「うん。・・・そんな大変だったんだ。」

「大変だったよー。でももう記憶は全部戻ったから全然平気!!」

「・・・そうか。ならよかった。」

お、ちょうど私の部屋の前についたー!


「じゃぁ、また夕飯のとき食堂でまた会おう?」

「うん。じゃ」

同時に私と奇之塚が部屋に入っていった。

魁斗先輩オレ様ぶり発揮ですねww

後半に続く・・・。

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