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あの日の記憶  作者: 羽琉
12/29

第6話 ちょっとした勘違い 前編

今日もこの冥星高校は超平凡な日だった___が・・・。



「こんにちはぁー!!」

「おぅ!!春咲桜は今日も元気だなっ!」

「まぁ・・・元気ですけど。なんで芥川先輩は私の事をいつもフルネームで呼ぶんですか??」

「いいじゃないか!あと、‘芥川先輩’じゃなくて‘魁斗先輩’と呼べ!!なんど言ったら気が済むんだ!?」

桜ははっとして

「あっ!!忘れてましたぁ・・・スイマセン。魁斗先輩」

さっきとはうって変わってご機嫌な口調で、

「ふっふーん。そうだ。それでいいんだよ~」


「桜~、そろそろ練習始めるよー。」

「あ、はーい!!」




___数時間後。

「明日は土曜日だから部活は休みでーす。・・・他に言う事はないな・・・。あっ!芥川、何かある?」

「・・・っ!!!あっ・・・あぁ特にない。」

魁斗はかなりぼーっとしていた。

「ないよね。じゃぁ終わります!!!」


「お疲れさまでした!!」

「さようなら!」


みんながゾロゾロと帰って行く。

桜もさささっと楽器を手入れしてケースに入れて、専用のロッカーにケースを置いて鞄を持って校舎から出た。

校舎から寮まで少し距離がある。それをつなぐ渡り廊下を桜は歩いていた。


ふと・・・桜が正門の方に目をやると

「あっ!!!」

桜がバッと走りだした。



・・・そのころ春亮も廊下を曲がって渡り廊下を歩き出していた。

春亮は正門の方からいつも聞き慣れている声が聞こえたから春亮も正門の方に目をやると・・・。

「っ・・・・!!!」


その光景は春亮が驚きを通り越してショックを受けるくらいのことだった。

なぜなら、桜が他校の男子学生と正門の前で楽しそうに笑顔で喋っているから。


あんな笑顔は見たことないほどの満面の笑み。

春亮は

(春咲って・・・彼氏・・・いたんだ。)

そう、絶望していた。


だが春亮はとてつもなく大きな勘違いをしていた。

あの他校の男子生徒は桜の弟だったのを彼は全くしらなかった。しかも桜に兄弟がいるということも知らない。


「久しぶり!奏太そうた元気だった?背高くなったね!!私越えちゃったじゃない!!!」

「久しぶり。ねぇちゃんも高校生らしくなったな。休みの日にたまに家に帰ってこいよ。いつでも待ってるから。」

「うん。また行くよ。」


「あっ・・・あと、ねぇちゃん彼氏できた??」

「えっ・・・まっまだだよ!!!」

「ふーん。ねぇちゃん幼稚園の時からずーっとモテモテなのになんでみんな告らないのかなぁ・・・みんな勇気ないなぁ。」

「ちょ・・・どさくさに紛れてなに変なこと言ってんの!?」

桜の頬が真っ赤になった。

「あっはははーうそだよ。うーそ。あっでもモテてんのは確かだと思う。」

「・・・・・・・・・。」

桜はなんとも言えない。桜は幼稚園の頃からずっと男子に囲まれて、たくさんの男子から告られることが毎日のようにあったから。否定はできない。

桜の弟クン登場しましたね。

春咲奏太 中学3年生吹奏楽部所属。5月28日うまれ。

後半に続く...

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