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あの日の記憶  作者: 羽琉
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第5話 冥星高吹奏楽部 後編

「じゃ、みんな自分の楽器組み立てて練習場所に移動してください!!」

「「「はい!!」」」

ぞろぞろとみんなが動き始める。


「瑠亜先輩、FLフルートパートの練習場所ってどこなんですか??」

「ここ、音楽室。さぁっ!早くチューニング済まして!!さっさと基礎練やるよ。」

「あ、はい。」

桜は中学の頃からずっと吹奏楽部だったから一通りの練習内容は分かっていた。


「最初はまず、ロングトーンから始めます。」

「はい!・・・てゆーかFLパートって私と瑠亜先輩だけなんですか?」

「ううん。あともう3人いるよ。1人は病弱で今も入院してて、もう1人はたまたま今日は休みであともう1人は・・・サボって部活に来てないヤツ。」

「っ・・・・・・。」

驚きのあまり言葉が出せなかった。そうしていると瑠亜がハッとして

「あっそうだ!!早く練習しなきゃ!こんなことに時間を潰してる場合じゃぁーないよっ!!いくよっ、1・2・3・4!」



数分後........

「はいっ基礎練終わり~!!!曲練始めまーす。コンクールの課題曲の楽譜を配りまーす!はい、どーぞ♪桜は1stだよ。」

このハイテンションな瑠亜にドン引きしながらこの新しい楽譜をもらう。

「・・・・マーチですね。しかもかなり難易度が低い課題曲ですね。」

「えっこれで難易度低いんだ。コンクールで毎年全国大会出場で必ず金賞を取る超強豪校の卒業生はやっぱさすがだな。」

「あっあはははははははははははははははは・・・・ですねぇ」

どうやら桜は強豪校の卒業生と言われるのがかなり嫌らしい。


「じゃあ、今から練習しよっか。」

「はい。」








「今日は1年生のみんな、初めての部活どーだった??楽しかった?先輩にいじめられたりしてない??」

「ったく、なんでお前はいつもそんなに心配性なんだ!?いじめられるわけないだろうっ!!少なくともオレはいじめんぞ!」

桜はやっと分かった。副部長の麻緒は極度の心配性で、部長の魁斗は極度のオレ様キャラだと言うことが。

「今日から新1年生が入ってきてまた新しい冥星高校吹奏楽部が始動します。今は夏のコンクールに向けて、そして1年間このメンバーで頑張っていきましょう!!」

「「「はい!!」」」

みんなの大きな返事の後にものすっごーく小声で

「結局また綾小路がまとめて、オレの出番ナシ・・・・か。」


「おつかれさまでしたーーーー!!!」

「「「おつかれさまでしたーーー!!」」」


「さようならーー!!」

「「「さようならー!!!」」」

そして今日の部活は終わった・・・。

魁斗はオレ様キャラですけど、結構傷つきやすい人なんですねww

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