表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/12

角度調整

 私はご主人が出て行ってすぐにカメラを見た。

そして視線をカメラから外さないままゆっくりと歩いてダイニングテーブルに近づくと、ジャンプしてテーブルに飛び乗った。


この時に注意するべきなのは、カメラに私の姿が映り続けるようにすることだ。


これは私がカメラの範囲外で悪さをしていないことの証明になる。


今日一日、私はカメラに映り続けるつもりだ。


これでご主人が帰ってきた時にカメラの範囲外でいたずらを発見して映像を確認することになれば、私の勝ちになる。


それは確実に私の仕業ではないからだ。


カメラの目の前に立ち塞がった私は、カメラに軽く猫パンチを繰り出した。

角度調整のためだ。


今日一日カメラに映っている範囲でしか過ごせないのだから、なるべくその範囲を過ごしやすくした方がいい。


私は昼間に窓から差し込んでくる光が当たる場所のあたりを向くようにカメラをポコポコ殴った。

こんなもんだろう。


テーブルから床に着地すると、カメラに映る映像のおそらく真ん中あたりに寝っ転がった。

完璧だ。


もう少し時間が経てば、窓からいい感じの光が差し込んでくることだろう。


ポカポカ陽気に包まれてお昼寝ができる。


いつも奴が起き出してくるのも、もう少し時間が経ってからだし、ひと眠りしよう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ