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作戦の行方

 うどんはご主人が私のことを抱きかかえていることに目を見開いていた。


「え、な、なんで抱っこされてんのよ! いたずらのことで怒られてるはずじゃ……」


キュッ、キュッと声を上げるうどんに対してご主人は伏目がちに言った。


「今までいたずらをしていたのはうどんだったんだね。僕がいない間にケージを抜け出してたなんて……。あのティッシュはちょっといいやつなんだよ? 肌触りのいい高級ティッシュなんだ。それをあんなにめちゃくちゃにして……。もう怒った。明日のご飯はちょっと減らします。あと今日はナデナデもしない! 反省しなさい!」


「えぇ!? どうして……。待ってよ! なんで撫でてくれないの? ご飯少なくされるのも嫌だよ! ねぇってば! うぅ……。うわーん! ビェエエエ!」


大声で泣き喚くうどんを見て私はいい気味だった。


しかし、うどんがあまりにも悲痛な叫び声を上げるのでちょっと可哀そうになってきて、これからは仲良くできるように私からも歩み寄ってみようと思った。


こうして私の作戦は大成功に終わったのだった。

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