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異世界の魔女、現代でパチンカスになる  作者: ムタムッタ
神(パチ)よ、聖女を救いたまえ
193/204

Round 5 デッッッッッッッッなヘソに一方通行


 午後14時。昼飯を近所のラーメン屋で済ませ、再びパチンコ屋に戻って来た。スロットだけで終わる日ではないのだ。


「ふぅ~、魔力も回復しましたしぃ第2回戦ですぅ!」

「大盛り5杯食ってなんで平然としてんだ…………」


 こっちが胃もたれしそうだったぞ。

 さて、それはそれとして後半戦はパチンコへ行く。スロットよりもサクッとガッツリ出玉が欲しいからである。


「最近のすまぱち? は色々出てますねぇ」

「最初よりも荒さも増えたぞ」


 新基準ラッキートリガー3.0導入により突入率が下がった代わりに出玉がさらに増えた台が登場し始めたのだ。2段階の突破だったり、初回突入率自体が低くなった機種など…………


「迷っちゃいますぅ」

「ん~、お前のいない間に出た新機種の方がいいかもな。そっちの方が…………お!」


 パチンコとは出会いだ。午前と同じくバラエティコーナーを歩いていると、意外とちょっと気になっていた台と目が合うことだってよくある。


 台枠の上に「3000」と金色の文字でデカデカと大きく記された、白髪のキャラクターが描かれた紫色の1台。『とある』物語のスピンオフ作品だ。さっき話していた新基準ラッキートリガー3.0プラス搭載の機種スマパチである。なにより――――


「せ、刹那さんなんですかこれ、で、で、で、デッッッッッッッッ――――!」

「あぁそうか。聖女様はデカヘソ見るの初めてだったな」


 通常の始動口よりも大きなデカヘソ。以前レンタル彼女題材のパチンコでも打ったが、様々なメーカーからデカヘソタイプの台が登場したのだ。


「刹那さん、わたくしこれが打ちたいですぅ!」

「大丈夫かぁ?」


 俺は話のタネに1度打ったことはある。しかしこれは『普通』ではない。なんでかって? 大当たり確率を見れば分かる…………


 大当たり確率1/539※


 ※実態は図柄大当たり1/349とチャージ当たり(当たりではない)の1/994なのだが……


「す、すっごい確率ですねぇ…………!」

「チャージを重くした分、図柄の大当たり確率が1/399から上がってるし、デカヘソだから回るし、絶対に当たらないわけじゃないけどな」

「なら大丈夫ですよぉ。さっき運を使っていない分、きっと当たりますからぁ」


 …………逞しく育っているようでなにより。もはや聖女というよりパチ女である。まぁ当の本人が希望するなら付き合ってやろうではないか。こっちも勝ちを取らなきゃ帰れないしな!


「じゃ、やりますか」

「はい!」


 着席から1万円投入。125発が充填され、いよいよ実践開始だ。

 さすがに魔法を使っているときよりも回転率は悪いが、それでも1000円で30回転ほど回っている。さすがデカヘソ、『回らないストレス』が少ない。ボーダーやらなにやら考えていると良くないから回転率はこれ以上追及しないでおこう。


 そして打ちながらカスタマイズを起動する。『とある』台というならメーカーはFの字がついたあの会社。つまり――――


「刹那さん、それは?」

「福音とは常にそばにあるんだよ、聖女様」


 いわずもがな、パトランプモードである。

 キュイン音に脳が支配されているのは、いつもと変わらないのだ。



 ◇ ◇ ◇



 参考機種:『e一方通行 とある魔術の禁書目録』

 パチ屋の記載では1/539ですが、普通のミドルよりちょっと高めくらいに考えればイケるイケる。玉も始動口まで一方通行してほしい。

 

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