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異世界の魔女、現代でパチンカスになる  作者: ムタムッタ
追放勇者と悪役令嬢の現代実践〜パチンカスを添えて〜

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180/225

Round 25 生粋のパチンカス


「はーい、というわけでシルバ復活です☆」

「いまさらキャラ被っても意味ねぇぞ」

「……それもそうですね」


 〇なんだったんだあの茶番は……

 〇なんで光ってるの?

 〇意☆味☆不☆明


「ぐぬぬ……貴重な脳汁の体験すら、お姉さまの方が上回っていると言いますの⁉」

「言ったはずです。初めての脳汁体験は経験者を遥かに上回る。お嬢様の初めても……そうだったでしょう?」



『はぁ〜パチンコって素晴らしいですわねぇ。なにかこう、頭の中からぶわぁっと弾けた感覚がしましたわ』



「ありきたりな表現ですが……『初心にかえる』ですよ」


 極光は魔女を照らし続ける。 

 神々しいまでのその姿は、他を寄せ付けず、とても――――――


「記憶消してまでパチンコってお前…………」


 やはりこの女、生粋のパチンカスである。



 ◇ ◇ ◇



 多量の脳汁によって覚醒した魔女の前に、インチキ錬金術と魔女の魔法のコピーでは勝てるはずもなく…………


「えー、結果発表なわけだが」


 結局俺……女の姿にさせられた意味ある?

 途中、ヨ〇様がヨ〇様について問いただす突確が連発したせいで出玉は伸びず、そしてループ機で1番遭遇したくない永遠と当たりが引けない状態に陥り4000発ちょいでフィニッシュ。ヨ〇様、魔女の方が記憶を取り戻すの早かったぞ。


「言うまでもなくわたしの勝利、コンプリート……打ち止めにしてやりました」


 〇やばすぎて草

 〇結局回転が加速してたのはなんなん?

 〇魔法だ魔法

 〇魔法www


 そして、既に気絶している勇者を傍らに落ち込むのは茶髪の令嬢――――レイジョである。


「う、うぅ…………予定では圧倒的勝利でお姉さまとパティンケス様を取り込みましたのにぃ!」

「まだまだ修行が足りませんよ、お嬢様。欲しいものにはもっと全力を尽くさねば」

「さ、さすがお姉さま…………わたくし、もっと頑張りますわ!」

「火に油注いでどーすんだよ」

「さて、覚醒しましたしお嬢様もそこの阿呆を使っての魔法もできるようですから手解きしても構いませんよ」

「本当ですのっ⁉」

「もちろん、相応の授業料は頂きますが」

「お金に糸目はつけませんわ~ッ!」


 …………もしかして、それが目的か?


「そうと決まればさっそく修行! そしてパティンケス様との決着をつけますわ」

「…………ん?」


 あれおかしいな? まだ決闘しようとか言ってないかねこの箱入り娘。もう圧倒的大差で終わっただろ? ほら、あとは今まで通りエピローグに入っていい感じのエンディングだろ。俺の墨乃スミレ(女体)化は置いとくとして。


「お姉さまには負けましたけれど、パティンケス様とは終わってませんもの」

「んなアホな…………」

「逆玉ですよ刹那」

「お前楽しんでるだろ」

「えぇ、楽しいですよ」


 満面の笑みで答えるシーンでないことは確かである。

 ワガママ令嬢と覚醒したパチンカスに絡まれる人生とは一体…………ここ最近、まともな脳汁体験もできていない、ストレスマッハのフラストレーションは最高潮。


 俺にも脳汁を寄越せ。


「オ…………オレ、様…………は…………?」

「引き続き魔力タンク!」


 次回、俺覚醒! 

 …………って、次の戦いまで俺、女のままなの?


 

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