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異世界の魔女、現代でパチンカスになる  作者: ムタムッタ
追放勇者と悪役令嬢の現代実践〜パチンカスを添えて〜
178/223

Round 23 パチンコ、楽しんでる?


「楽、しい?」

「なんていうんでしょう……この玉が流れていくの、見ていて飽きないですよ?」


 ◯わからんでもない

 ◯最初は打ち方工夫してたおもひで

 ◯言うほど変わらんよなw

 ◯それボッタ店じゃね?


 1玉4円という現実がなければなぁ。

 最初打ち始めた時は演出もハラハラしてたけど、打つだけでも色々考えてたっけかな。


「あ、ほら! リーチですよ」

「緑保留……うーむ」


 あまり期待はできない。が、魔女は楽しそうだった。ごく普通のリーチなのに、少しドキドキしながら。


「あー……ハズれちゃいました」

「残念」


 ◯緑保留はないだろw

 ◯最近はそうでもないぞ

 ◯むしろ青保留とかのほうがレア

 ◯通常保留で当たるのも珍しくないしな


「感じる、脳汁を感じますわッ!」

「ヨモニってんなぁ」


 さっきから隣の台から同じフレーズばかり聞こえやがる。もう3連かよ…………


「お」


 隣の台に見惚れるな、そう言わんばかりに赤い保留が現れた。そしてそれは、魔女の台にも。


「赤いです!」

「赤いな」


 色んな台で見慣れた赤保留も、なんだか新鮮な気分だ。そういや初めての時って何が熱いかなんて分かんなかったしな。そもそも熱いってなんだよってな。


「い、いっぱい走ってきましたっ……⁉︎」

「群予告だ!」


 俺には来てないけど。こりゃ魔女の当たったな。ストーリーリーチもしっかりチャンスアップしていく。そして魔女は、不安そうでも期待しながら事を見守っていた。


「当たりますかね……」

「当たるさ」

 

 さぁご唱和ください────


 ◯ヨーモニィィィィィィ

 ◯ヨーモニィィィィィィ

 ◯ヨーモニィィィィィィ

 ◯ヨーモニィィィィィィ

 ◯ヨーモニィィィィィィ

 ◯ヨーモニィィィィィィ

 ◯ヨーモニィィィィィィ

 ◯ヨーモニィィィィィィ

 ◯ヨーモニィィィィィィ

 ◯ヨーモニィィィィィィ

 ◯ヨーモニィィィィィィ

 ◯ヨーモニィィィィィィ

 ◯ヨーモニィィィィィィ

 ◯ヨーモニィィィィィィ

 ◯ヨーモニィィィィィィ

 ◯ヨーモニィィィィィィ

 ◯ヨーモニィィィィィィ

 ◯ヨーモニィィィィィィ


 アホみたいにコメント欄が流れていく。


「あ、当たった! 当たりました!」

「良かったな」



 冬 冬 冬



 と、冬図柄の当たり……確変だ。

 俺も当たったんだが偶数当たり、通常である。


「いま、なんだか頭の中でぶわぁっとしました!」

「ぶわっ?」

「透明で、すごく気分が良くて……脳が弾けたみたいな!」


 お、おい……これ、もしかしなくてもパチンコにのめり込む前兆じゃないのか……? いや、そんなはずは…………そう、シルバは純粋に楽しんでるんだよ。


 そう……だよな?


「……パチンコ、楽しいか?」

「────はい!」


 銀髪の魔女のままでは、決して見ることのなかったであろう笑顔。ただ楽しいと、純粋に遊んでいる笑顔。


 それが────突如、輝いた。


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