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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

食「欲」が暴走した結果 SS

作者: 沖田 楽十

※注意

カニバリズム等の生々しいグロイ描写があります!





















 最初は、「大食い」になっただけだと思った。でも、段々お腹は満たされなくて、ソレを抑える為に、食欲以外の「三大欲求」で充たす事にした。食欲は正常に戻る――そう、信じて…。



「………か…、空いたぁ……」



 食欲が湧く度、無理矢理寝た。そのせいで、起きてる間は意識がふわふわしてる事が多くなったけど、食欲が抑えられるならまだマシ。――でも、そのやり方が間違いだったと気付くのは、其れから直ぐの事だった。







「………なん…で…っ」



 其れは、満月が綺麗な夜だった。


 月光の明かりが窓から射し込み、自分の顔へと当たる。その眩しさと、強い食欲に目が覚め、上体を起こした。その時、唇から何かが伝い、顎の方へと滑り落ちる。涎かな、と思いつつソレを手の甲で拭うと、反射的に”ソレ”を確認した。

 紅く、鮮やかなソレは、「血」に見えた。

 まさかな…そんなワケない…、と思いつつもその紅いソレを一舐めしてみると、鉄の味がした。

 寝てる最中に唇か舌でも噛んだのだろう、と、どんな状態になってるか気になって、洗面所へと向かう事にした。その行動が、もっと早ければ良かったのかもしれない。


 洗面所へ行くには、一度リビングを通らなければいけない。此の時間なら母さんは起きてるかもしれないから、久々に顔を合わせて談笑でもしよう、そんな淡い期待に胸を膨らませて、リビングへと通じるドアを開けた。


 其処で、冒頭の台詞を漏らした。


 視界に映るは、血の海に溺れた母さんと父さん、姉さんの姿。死んでる――率直に感じた。



「……嘘…だ……こレは…悪い、ユめ……」



 思わず抜けた腰をなんとか立たせようと、両手を床に付けた際、爪の中に何かが詰まってる事に気付いた。何だ?と其処へ視線を向けると、――赤い液体に染まった、骨の一部と思しきモノが爪の中にある。

 もう一度、家族の遺体へと視線を向けた。其処で、ある事に気付く。

 遺体は損傷していて、骨が丸見えの状態なのだ。まるで、皮膚という「肉」を、食したみたいな――



「焼いたら美味しかったんだろうなぁ…――っ!?」



 今、自分は何を言ったのだろう。とんでもなく、恐ろしい事を言った様な……まさか、ね…。


 漸く立って動けるまでになった自分は、両親と姉が助かるかもしれない、という一縷いちるの思いを託して、救急車を呼びに電話の処へと向かった。


 


【食「欲」が暴走した結果】



 食欲が暴走して「人」を食べた?


 そんな馬鹿げた話、あってたまるか
















後書き

書いてる人間の精神を疑う作品ですね((てめぇが生み出した産物だろぉーがっ!何、他人事みたいな言い方してんの!?


三大欲求の限界を超えるとどうなるのか……と疑問を抱いて書いたらこうなりました(笑)((笑えねぇよっ!

因みに私は睡眠に勝てません(^^;)((如何でも好いんだけどォォォ!!



ではでは(^^)/




初出【2016年6月24日】を読み直して……

改めて、グロイなぁ、と思いました( ;´Д`)(←⁉️)


当時、スランプ脱却の為に、余り書かないホラー系を目指して、頑張ったのがコレだった気がします……あれ??( ゜д゜)

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