大切な人を護るためならば邪神にも魂を売りますパート1(192話)
☆ヒロイン(主人公)は、悪役令嬢を攻略をする☆
~第192話~
(この話は、大天使シャドーの視点です)
私は、全ての出来事が記されている運命の書で子供達が死ぬ事を知ったのに子供達を助ける事ができませんでした。
私は、子供達を助けられなかった事に落ち込みました。
そしてルージュが子供達を助けられなかったのは、自分のせいだと思いました。
自分を傷付けるほど取り乱しました。
私は、子供達を助けられなかったのと私のせいでルージュが自分を責めてルージュが自分自身を傷付けたのをみて私がルージュ達を傷付けてしまうって考えました。
ルージュやエリザベスの側にいられないって思いました。
ルージュ達の側を離れる事にしました。
表向きは、私が天界の考えについていけないって事にしました。
それだったらエリザベスは、私を引き留める事が出来ないって思いました。
私は、天界を飛び出して色んなところを旅をしました。
それでこそ下界、魔界、精霊界って色んなところを旅をしました。
それぞれの種族がそれぞれの場所に懸命に生きていました。
私は、種族が懸命に生きる姿を見て愛しく感じました。
そしてこの種族の生活を護りたいって思いました。
でも私は、とんでもない事実を知る事になります。
私は、下界で邪神を討伐された村の近くを通りました。
「あれ、いつもだったら村人が村の外に出ているはずですよね。
どうしたのでしょうか……?」
私は、村に誰も歩いていない事が疑問に思い村の家の中に入りました。
家の中で娘と母親が倒れていました。
「大丈夫ですか!?
この体の斑点は、まさか疫病ですか!?
それにこの弱り方は、危ないです!
一刻の猶予もありません!
『エリアパーフェクトヒーリング!』」
私は、親子が今にも死にそうに思えました。
直ぐに他の村人達も危ない状況な事に気がつきました。
慌てて村にいる村人全体に回復魔法をかけました。
疫病が治ったみたいでゆっくりと娘と母親が立ち上がりました。
「体調は、どうですか?
何処か悪いところは、ありませんか?」
私は、心配そうに娘達を見つめました。
「はい、大丈夫です……
そ、その……天使様、ありがとうございました……」
娘は、両手を合わせて私に祈る様に私を見つめました。
「いったい何が合ったのですか?」
私は、こんな事が起こるだなんておかしいって思いました。
何が合ったのか質問しました。
「実は、邪神の封印をされている洞窟から瘴気が溢れてきました。
そしてあっと言う間に村が飲み込まれました。
逃げる時間もありませんでした……」
母親は、つらそうに俯いて逃げる時間がなかった事を知らせました。
「そうだったのですね……
また何があるのか解りません。
ですから念のために村の人達にこの村を離れる様に知らせてください。
私が邪神の封印されている洞窟を調べます。
何もないようでしたら知らせます。
ですからその時に村に戻って来てくださいね」
私は、母親に何かあるか解らないから村の人達に村を離れる事をお願いしました。
「解りました。
では、村長に話して皆さんに村を離れるのをお願いしてきます。
天使様も気をつけてください」
母親は、自分の両手を前で握り締めて村の人達が村を離れるのを了承しました。
私は、村の人達が村から離れて行くのを見送りました。
それから疫病の原因を調べる為に邪神が封印されている洞窟に向かう事にしました。
「くっ……!?
凄い瘴気です……
いったいこれは、どういう事なのですか……?」
私は、洞窟に入ると邪悪などす黒い瘴気を感じて直ぐに口元を押さえて洞窟の中を捜索しました。
しばらくすると広い部屋に出ました。
部屋の中央には、黒色の丸い玉が浮かんでいました。
「これは、何の玉でしょうか……?
うわっ!?」
私は、部屋の中央に浮かんでいる黒色の玉が気になり両手で触りました。
すると私の体が黒色に吸い込まれました。
「いったい私は、どうしたのでしょうか……?
それにここは、天界ですか……?
えっ、ルージュ!?
エリザベス!?
大丈夫ですか!?」
私は、気が付くと天界にいるのに気がついて周りを見渡しました。
ルージュとエリザベスが地面に倒れていたのに気がついて慌ててルージュとエリザベスに近づきました。
「えっ……う、嘘でしょう……
死んでいます……
そんな嘘ですよね!?
こんなの信じられません!?」
私は、ルージュとエリザベスが死んでいるのに気がついてルージュとエリザベスの体を抱き締めて涙を流しました。
そして気がつくと元の部屋に戻っていました。
「今の体験は、何だったのですか……?」
私は、何故ルージュとエリザベスが死んでいる姿を見たのか解らずに戸惑いながら天井を見上げました。
『どうだ、特別に未来の映像を見せてやったぞ』
黒色の玉から声が聞こえてきて未来の映像を見せた事を知らせました。
「み、未来の映像ですか……?
ルージュとエリザベスが死ぬのが未来の映像だと言うのですか!?
そんなの嘘です!」
私は、黒色の玉がルージュとエリザベスが死ぬのが未来の映像だと言われて大声を出してルージュ達が未来で死ぬわけがない事を指摘しました。
『信じないのは、お前の勝手だ。
だが神がいる限りこの未来は、変えられないぞ。
お前は、気づいているんだろ』
黒色の玉の声が耳元で囁いて私が気がついている事を指摘しました。
私は、子供達を助けられなくてその事でルージュやエリザベスを苦しめた事を思い出しました。
それが神様の決めた事が原因でもある事を思い出しました。
ルージュ達も死ぬ運命が決められているかもって考えると怖くなり顔が真っ青になった。
「……私にどうしろって言うのですか……?」
私は、黒色の玉を真剣な表情で見つめて私に何をさせるのか質問しました。
『なに簡単さ。
俺が力を貸してやる。
だから全ての運命を決めている神を滅ぼせば良いだけの事だ。
なあ、簡単だろ』
黒色の玉は、私の耳元で囁く様に呟いた。
「えっ!?
そ、それは……
でもこのままじゃあ、ルージュとエリザベスが死んでしまいます……
私は、どうなっても構いません!
ルージュとエリザベスを救う為の力を貸してください!」
私は、どうしたら良いのか解らずに地面に両手を着いて悩みました。
でもさっき見たルージュやエリザベスが死んでいるところを思い出して直ぐに顔を上げました。
黒色の玉に力を貸してほしい事をお願いしました。
『よかろう、お前に力を授ける。
我の名前は、『邪神ベーム』。
見事、神を打ち倒して見せろ!』
黒色の玉、いや、邪神ベームから邪悪なオーラを放ち邪悪のオーラが私を飲み込みました。
「うわーーー!?」
私は、邪悪のオーラに飲み込まれて悲鳴を出しました。
私の白色の羽が黒色に染まっていき気を失いました。
次に目が覚めた時は、背中に黒色の8枚の羽がついていて頭に黒色の輪っかが禍々しく輝いていました。
これがシャドーが魔王サタンになった瞬間でした。
ーTo Be Continuedー