ジュリーちゃんの護る覚悟（137話）
☆ヒロイン（主人公）は、悪役令嬢を攻略をする☆
～第137話～
ジュリーちゃんは、過去に起こした自分の過ちを教えてくれました。
ジュリーちゃんが魔物に騙されて街の中に招き入れた事をです。
ジュリーちゃんを護ってナタリー様が犠牲になった事をです。
どれも衝撃な事で子供のジュリーちゃんには、衝撃な出来事だったと思いました。
「これが私の罪です……
アンジュ様、私の事を嫌いになりましたわよね……」
ジュリーちゃんは、私に嫌われたと思い困った様ように苦笑いを浮かべました。
「そんな事は、ありませんよ……
ジュリーちゃんは、苦しんでいたのですね……
ごめんなさい、ジュリーちゃん……
ジュリーちゃんの苦しみに気づいてあげる事ができませんでした。
でもこの先もジュリーちゃんの側にいて苦しんでいる時は、寄り添ってあげる事ができると思います。
だからジュリーちゃんの側にいさせてください」
私は、ジュリーちゃんを優しく抱き締めてジュリーちゃんの側にいさせてほしい事をお願いしました。
「ありがとうございます、アンジュ様……」
ジュリーちゃんは、私の気持ちが嬉しくて我慢していた気持ちがなくなり安心しました。
そして涙を流して泣いて私を抱き締め返した。
私は、ジュリーちゃんが泣き止むまでジュリーちゃんを抱き締めました。
ジュリーちゃんは、泣きつかれてそのまま寝てしまいました。
私は、ジュリーちゃんが今まで凄く苦しんでいた事に気づいてあげる事ができませんでした。
いつも堂々としている子供のジュリーちゃんの苦悩を気がついてあげられませんでした。
ジュリーちゃんの婚約者なのに情けなくなりました。
私は、ジュリーちゃんをベッドの上に寝かせました。
そして私もジュリーちゃんが寝ているベッドに入りました。
ジュリーちゃんが安心をさせるように右手を握り締めました。
私は、一晩中ジュリーちゃんの横で寝て付き添いました。
気がついたら私も眠っていました。
目をゆっくりと開けると私は、下着姿でした。
「えっ……？
私は、何で下着姿なのですか……？」
私は、自分が何で下着姿なのか解らず戸惑いながら周りを見渡しました。
「おはようございます、アンジュ様」
ジュリーちゃんが横で寝ていました。
そしてやんわりと微笑んで私に挨拶しました。
「おはようございます、ジュリーちゃん。
それで何故私は、下着姿なのですか？」
私は、ジュリーちゃんに私が下着姿の理由を質問しました。
「それは、もちろん、アンジュ様に悪戯を……
ごほん、では、なくてアンジュ様が汗をかいていて眠たそうでしたわ。
タオルでアンジュ様の体の汗を拭いてあげようと思いました。
だから洋服を脱がせましたわ。
だから別に悪意は、ありませんわ」
ジュリーちゃんは、やんわりと微笑んで私の汗で体がべたついていて暑苦しそうだったから体を拭く為に服を脱がせた事を知らせました。
「そうだったのですね。
ありがとうございます、ジュリーちゃん」
私は、ジュリーちゃんの気持ちが嬉しくてやんわりと微笑んでジュリーちゃんの気遣いに感謝を伝えました。
「いえ、婚約者として当然な事をしただけですわ。
気になさらないでください」
ジュリーちゃんは、やんわりと微笑んで婚約者として当たり前の事をしたことを知らせた。
私とジュリーちゃんは、パトリック様に挨拶をして学園に戻りました。
私は、ジュリーちゃんの本心を聞けて良かったって思いました。
私は、婚約者のジュリーちゃんを必ず護るって改めて決意しました。
ジュリーちゃんは、乙女ゲームのストーリーで滅ぼされた国の聖女様として出てきていました。
だからもしかしたらジュリーちゃんが死ぬかもしれないって思いました。
ジュリーちゃんの破滅フラグだけは、折らないといけないって心に決意しました。
ーTo Be Continuedー
