ジュリーちゃんのお父様(パトリック様)との再会(135話)
☆ヒロイン(主人公)は、悪役令嬢を攻略をする☆
~第135話~
ジュリーちゃんの故郷のウェイストランドに向かいました。
街を一通り見て周りジュリーちゃんの屋敷に向かいました。
ジュリーちゃんの屋敷の前に着くと男性の兵士がジュリーちゃんに気がついて慌ててジュリーちゃんに近づきました。
「お帰りなさい、ジュリー様。
アンジュ様もお久しぶりです。
この前は、街を護ってくれてありがとうございました」
男性の兵士は、おでこに手を当てて敬礼をしてジュリーちゃんに挨拶をしました。
私が街を護ってくれた感謝を表しました。
「出迎えご苦労様ですわ。
お父様は、ご在宅かしら?」
ジュリーちゃんは、やんわりと微笑んで兵士の方に挨拶しました。
ジュリーちゃんのお父様に用事がある事を知らせました。
「はっ!
パトリック様は、いらっしゃいます。
こちらへどうぞおこしください」
兵士は、敬礼をして返事しました。
兵士にパトリック様の部屋の前に連れられてこられて兵士は、一礼しました。
「案内ありがとうございますわ。
もう下がっても構いませんわ」
ジュリーちゃんは、上品にやんわりと微笑んで仕事に戻って良いことを知らせました。
「はっ!
解りました!!」
兵士は、敬礼をすると去って行きました。
ジュリーちゃんは、部屋の扉を叩きました。
「どうぞ、入ってこい」
パトリック様は、部屋の中から入って良い事を知らせました。
「失礼しますわ。
お父様、ただいま帰りましたわ」
ジュリーちゃんと私は、扉を開けて部屋の中に入りました
ジュリーちゃんは、パトリック様に挨拶をしました。
「おう、戻ったか。
でどうだい?
アンジュに迷惑をかけていなかったかい?」
パトリック様は、手に取っている書類を机の上に置いて私に迷惑をかけていなかったのか質問しました。
「お久しぶりです、パトリック様。
私は、ジュリーちゃんに助けられてばかりでした。
ですからジュリーちゃんに感謝をしてもしきれません」
私は、愛しそうにジュリーちゃんの肩を触り優しく微笑んでジュリーちゃんに助けられている事を知らせました。
「そうかい……
アンジュがそう言ってくれるのならばジュリーをアンジュに任せたのは、正解だったな……
これからもジュリーの事を頼むよ」
パトリック様は、軽く頭を下げてジュリーちゃんの事を私にお願いしました。
「はい、ジュリーちゃんの事は、任せてください」
私は、自分の胸に右手を置いてニッコリと笑いジュリーちゃんの事を任してほしい事をお願いしました。
「旅で疲れただろう。
今日は、ゆっくりと休んで行くと良い」
パトリック様は、ジュリーちゃんと私を見渡して屋敷でゆっくりとして行く事を提案しました。
「気遣いありがとうございます。
パトリック様の気遣いに甘えさせてもらいます」
私は、優しく微笑んでパトリック様の気遣いに感謝を表しました。
「お父様、あの部屋を使いたいです。
大丈夫でしょうか?」
ジュリーは、ある部屋を使う許可をパトリック様にお願いしました。
「あの部屋か……
構わぬ。
好きに使え。
アンジュが使ったらあいつも文句は、言わんだろ」
パトリック様は、口元を押さえて少しだけ考え込みました。
ジュリーちゃんのお願いした部屋を使っても構わない事を伝えました。
「ありがとうございますわ、お父様……」
ジュリーちゃんは、パトリック様に抱き着て
パトリック様に感謝を表しました。
そして少しだけ涙を流しているように見えました。
「それでは、こちらです、アンジュ様」
ジュリーちゃんは、パトリック様から離れて私の右手を握り締めて嬉しそうに微笑みました。
私は、ジュリーちゃんに手を引かれて白色の扉の部屋の前に着きました。
そしてジュリーちゃんは、頑丈な鍵を開けて部屋の中に入りました。
部屋の中は、家具が白色で統一されていました。
カラーの花のドライフラワーが花瓶に飾れていました。
部屋全体から清楚って感じられていてこの部屋の持ち主が優しくて素敵な方だったのが解りました。
「とても素敵な部屋ですね……
誰の部屋だったのですか……?」
私は、部屋の中が素敵すぎてうっとりとして部屋の中を見渡しました。
この部屋は、誰の物だったのか質問しました。
「この部屋は、お母様の部屋ですわ……
お母様は、聖女としての力も強くてとても素敵な方でしたわ……
私は、そんなお母様の娘でいられるのが誇りでしたわ……」
ジュリーちゃんは、ベッドに座り部屋の中を見渡しました。
ジュリーちゃんの自分の母親を自慢するように嬉しそうに微笑みました。
「とっても素敵な方だったのですね……」
私は、ジュリーちゃんが自分の母親の事を話しているのが何だかつらそうに見えました。
ジュリーちゃんを抱き締めて頭を撫でました。
「あっ……ありがとうございますわ、アンジュ様……
アンジュ様は、不思議な方ですわね……
アンジュ様にこうしてもらっているとお母様に抱き締められているみたいですわ……」
ジュリーちゃんは、私に抱き締められるとジュリーちゃんも抱き締め返しました。
私の体温を感じる様に目を瞑り幸せそうに微笑みました。
私とジュリーちゃんは、無言で1時間くらい抱き締めるとどちらともなくゆっくりと離れました。
「ありがとうございました、アンジュ様。
やっぱりアンジュ様の事を好きになって良かったですわ」
ジュリーちゃんは、嬉しそうにやんわりと微笑んで私の事を好きなって良かった事を知らせました。
「そ、その……私の罪を知ってほしいですわ……
私がいなかったらお母様が死なずにすみましたわ……
この話を聞いたらきっとアンジュ様は、私の事を嫌いになると思いますわ……
それでもアンジュ様に聞いてほしいですわ……
私の罪の話を聞いてくださいますか……?」
ジュリーちゃんは、辛そうに俯きました。
そしてすぐに顔を上げて真剣な表情で私を見つめました。
ジュリーちゃんの罪を知ってほしい事をお願いしました。
「……解りました。
ジュリーちゃんがそう言うのでしたらジュリーのしたことを教えてください。
でも私は、ジュリーちゃんの事をどんなことがあっても嫌いになりません。
ですから安心をしてください」
私は、ジュリーちゃんを抱き締めて優しく微笑みました。
ジュリーちゃんの事を絶対嫌いにならないことを約束しました。
「ありがとうございますわ、アンジュ様……」
ジュリーちゃんは、私の嫌いにならないって言葉を聞いて涙を流して嬉し泣きをしました。
ゆっくりとジュリーちゃんに昔起きた事を私に話してくれました………
ーTo Be Continuedー