天使の祠（11話）
☆ヒロイン（主人公）は、悪役令嬢を攻略をする☆
～第11話～
私達は、天使の祠の扉の前に着きました。
そしてルイ様が扉を開けようとしました。
「あれ、開きませんね」
ルイ様は、扉が開かないのに不思議そうに首を傾げました。
「ルイは、貧弱だな。
俺が開けてやるぞ！」
次は、アラン様が扉を開けようとしました。
でも扉が開かなったです。
「もう、お兄ちゃん達、何をしているのですか？
僕が扉を開けますね」
次は、イオン様が扉を開けようとしました。
でも扉が開かなかったです。
「この扉は、壊れているのでないか？」
アラン様は、扉をバシバシって叩きました。
扉が開かない不満を表しました。
私は、駄目元で扉を開けようとしました。
でもすんなりと扉が開きました
「あっ、扉が開きました……」
私は、すんなり扉が開いたのを見て戸惑いました。
「さすがは、アンジュだ！
凄い馬鹿力だな！」
アラン様は、二って笑い私の事を馬鹿力だと例えました。
「ありがとうございます、アラン様。
お礼に帰ってから模擬戦闘に付き合ってあげますね」
私は、馬鹿力発言を聞いてムカつきました。
ニコニコ笑顔でどす黒いオーラを纏いました。
遠回しに帰ったらボロぞうきんの様に痛みつける事を知らせました。
「本当か、楽しみにしているな！」
アラン様は、私の考えを理解していなかったみたいです。
ニコニコ笑顔で私と戦うのが楽しみなことを知らせました。
「あー……アラン、死ぬないでくださいね……」
ルイ様は、私の考えを理解したみたいでぽんとアラン様の肩を触りました。
死なない様にするのを忠告しました。
「アランお兄ちゃん、死にましたね……」
イオン様は、両手を合わせてアラン様の冥福を祈るように拝みました。
アラン様は、筋肉馬鹿みたいで自分の置かれている状況を理解していないみたいでした。
私達は、天使の祠の中に入りました。
祠の中には、中央に泉がありました。
突然、泉から女性の天使が現れました。
『良く来ましたね。心清き者よ。
私は、あなたが来るのを待っていました』
女性の天使は、ゆっくりと目を開けました。
そして私の方をじっと見つめた。
私達の頭の中に天使の声が直接響いてきました。
テレパシーみたいな物かなって理解しました。
「えっ……？
待っていたってどう言うことですか？」
天使の話では、私が来るのが解っていたみたいでした。
私は、悪役令嬢でアイリスちゃんと係わりがあるイベントに参加するはずありません。
天使の祠に来るはずかない私が来るのが解っているのは、おかしいことだと思いました。
（あっ、もしかして乙女ゲームの方でアンジュが来るはずだったけれども来れなかったて事なのですか？
それとも乙女ゲームで書かれていないけれども天使の祠に来た事があるって事なのですか？）
私は、理解ができなくてビックリして声を出して驚きました。
そして何故解ったのか質問しました。
『それは……お答えできません。
あなた様のその事を知らせるのは、禁忌とされております。
でもあなた様は、大いなる運命に導かれて方だと言う事だけ伝えさせてもらいます』
天使は、軽く頭を下げて教えられない事を謝りました。
（教えられないってどういうことでしょうか……？
私が転生者だからですか？
それともアンジュには、私が知らない様な隠された秘密があると言うのですか？
魔王になるにしても断罪イベントがあるにしても乙女ゲーム通りに行かないにしても大きな事件に巻き込まれるかも知れないって事ですよね。
これ以上何が起きるのですか……？
本当に勘弁してほしいです……）
私は、これから起こる大変な事が起こるかもって思い嫌になり深々とため息を吐きました。
『それでは、試練を求められますか？』
天使は、私達の覚悟を確認する様に私達を見渡しました。
「はい、試練を受けます！」
私は、何が何でもアイリスちゃんを助けたいって思いました。
だから真剣な表情で天使を見つめ返しました。
「もちろん試練を受けます」
ルイ様も天使を真剣な表情で見つめ返しました。
そして試練を受ける事を即答しました。
「俺に逃げるって言葉は、ないぞ！
もちろん試練を受けるぞ！」
アラン様は、自分を親指を向けて二って笑いました。
試練を受ける宣言をしました。
「もちろん僕も試練を受けます。
僕にかかれば試練なんかたいしたことがないですよ。
アンジュお姉様との戦いに比べたら怖いものがないです」
イオン様は、自分の胸を触りニッコリと笑いました。
『それでは、中央の泉の中に飛び込んでください。
試練が終わるのをお待ちしています』
天使は、深々と下げて試練が終わるのを待っている事を知らせました。
そして天使の女性の姿が消えました。
「皆様、行きますよ。
無理は、しないで下さいね」
私は、ルイ様達を見渡して無理をしない事をお願いしました。そして覚悟を決めて泉の中に飛び込みました。
ルイ様達も私を追い掛ける様に泉の中に飛び込みました。
ーTo Be Continuedー
