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モナドの声を聞く 4
あなたには
「理解したい」という想いと
「理解されたい」という想いがある。
では我々が想う、
その目的は何か。
何のために我々は「考える」のか。
そこにも理由がある。
もしも世界がひとつの事実から創られて、
もしも世界がひとつの存在理由しか持たないとしたら、
世界にはやはり
ひとつのルールしか存在しない。
そしてそのただ一つの法則の延長線上に
あなたの想いがあるのならば、
その想いは決して
あなたひとりのものではないはずである。
そこにはあなたを「理解したい」、
あなたから「理解されたい」と望む
「同じ世界」が存在する。
この世界にひとつのルールしか存在しなければ、だ。
全ての「世界」は
「同じ物理学」を持つことだろう。
それが「大統一理論」である。
あなたの想いはあなたのものだ。
しかし「あなたが想いを持つこと」は
世界の法則である。
それは人間の重力である。