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モナドの声を聞く  作者: The third eyes
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モナドの声を聞く 1



おそらく私は原理主義者である。



他を必要とはせず、

かつ他にとっての唯一の約束事である「原理」。



世界はこの「原理」に支えられて存在する。

それは「存在する世界」が成立するための大前提である。



言いかえればそれは

「世界が存在する理由」でもあるだろう。



あるいはそれが

宇宙を創生する「始まりの科学」である。



では「何故、この世界は存在するのか?」

これはこれまで何千回、何万回と

人々が問いかけ続けた疑問だ。



世界の始まり。



私は神を信じない。

いや、私は神の存在を信じないのではなく、

この世界をひとりで創造したという

その利便性とご都合主義、

そこから生まれる人間の思考停止を

認めたくないのだ。



私は「理解すること」が人間の強さであり、

人間はそこから始まることを確信する。



同様に私は

ビックバンを信じない。

ある日突然にしておきた無の大爆発など

科学が認めてよいものではない。

もちろん推測や仮定は必要だ。

だが科学に思い込みや信仰を

持ち込んではならない。



「存在する全てのもの」には

正当な理由がある。

因果律の矛盾を否定するのは

科学の正しい態度である。

正しさの積み重ねによって、

世界は現在の世界なのだ。



それが科学である。



すなわち「原理」を認めないということは

世界の歴史の否定である。

世界の存在する理由を正しく理解すること、

それが原理主義者の最初の挑戦である。




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