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人狼シリーズ 桃太郎(?)

作者: jinn-rou

 昔昔ある所に、シンと明日香というおじいさんとおばあさんが住んでました。

 ある日のこと、明日香は水汲みに川へ出かけると、大きな桃が、どんぶらこ、どんぶらこ、と流れて来ました。


 明日香は驚いて、


 「何て大きな桃。持って帰って、シンと食べよう。」


 と、その大きな桃を持って、家へと帰りました。

 

 シンはその時、竹取りに山へ行ってました。

 すると、その山の中で、一段と光る竹を見つけました。


 「なんだろう。」


 シンは、刀を取り出し、その竹を切ると、


                  おぎゃー


 小さな女の子が出て来ました。

 2人には子供がいません。

 そこで、シンは、


 「じゃ、この子を明日香と育てよう。」


 そうして、その子を家に連れて帰りました。

 家に帰ったシンの目の前には明日香が持って来た大きな桃がありました。


 「あれ、明日香。その大きな桃は?」


 「川から流れてきたの。」


 「俺もだ」


 と、言って、女の子を見せると、明日香はその可愛さに驚き、


 「一緒に育てましょう。」


 「そうしよう。」


 そして、シンと明日香は桃を食べようと刀を取り出し、切ってみると、


              うぎゃー


 中から大きな人狼が現れました。

 明日香とシンは驚き、明日香は、さっ、とインカムを付け、


 「横須賀基地の川にて人狼乱入。SWAP出動許可を。」


 シンは、


 「これから何が起こるか判らない。SCT2.も出撃体制に入る。」


 彼もインカムでSCT2.を集め、「川を重点的に警備しろ!」


 「その必用はないわ。」


 明日香の腕の中の女の子が言いました。


 「しゃ、喋ったっ!」


 明日香とシンは驚きました。

 女の子は平然と、


 「私はG型アンドロイド。食べ物も何もいらないわ。」


 桃から生まれた人狼は、その子に、


 「やっと会えたね。」


 「やっと会えたわ。」


 そう言いあいました。


 明日香とシンは腰が抜け、


 「何よ、これ。作者の趣味じゃない!!」


 明日香が言うと、


 「そうだな。最近、短編ばっかり、泣き入りばっかりだったからな。」


 シンは答え、「そろそろ、長編かギャグを書く時だな。」


 「そうね。」


 明日香は頷き、「ま、原案のとある狼好き様もバイトで忙しいし、みづき海斗も派遣で忙しいし。」


 「ストレスたまってるのよ。」


 「らしいな。」


 「とりあえず。」


 人狼はG型アンドロイドを抱きしめ、桃に入ると、「こうして、また巡り逢えたんだからまた一緒に暮らそう。」


 「ええ、人狼。」


               ぱたん


 と、割れた桃の中に2人が入ると、桃は閉じ、中から、


 「シン、明日香。また川に流してくれ。」


 人狼の台詞。


 「そうだな。」


 シンは答え、「今度こそ、幸せになれよ。」


 そうして、人狼とG型アンドロイドはシンと明日香に連れられ、川へと戻されました。


 2人を見送った明日香とシンは、


 「これで、寒くないわー♪」


 そう唄いながら、また、2人で、老後を楽しんだとさ。



                        <おわり>


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