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始まりの物語
一人の男の子が赤く染まった結末の中で泣いていた。
その泣き声に導かれたのか、白い光が現れた。
その光は男の子の前に来ると、人の形へと変わっていった。
その光はやさしく微笑むと、その男の子の頭をなでた。
しばらくすると、その光は粉のようになって消えた。
その子は涙をぬぐうと、立ち上がった。
そして、一つの物語を唱えた。
神サマに教えてもらった
力を創り出すための物語を。
神サマ、神サマ。ボクに力を分けてください。
みんな、みんな赤い悪魔に食べられちゃったのです。
ボクが弱かったから、みんな赤い悪魔に食べられちゃったのです。
だから、ボクに力を分けてください。
ボクの大切なものを守れるだけの力を。
青白い光がその子を包んだ。
その子はその力を分けた。
自分と似たような人たちに。
拙い文章ですが、楽しんでいただけたでしょうか?
感想、コメント、アドバイス、などなど・・・ぜひください。