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トワイライトストーリー


日本のみに展開しているMMOアクションRPGである。


通常のMMOと異なる点は、レベルによるキャラクターの強化が行われないこと。

またゲームでありながら自由度が極端に高いことである。


キャラクターのステータス

STR 力の強さ

DEX 細かい作業や動作

AGI 俊敏さ

VIT 体力の多さ

INT 賢さ

MND 精神力

この6つ以外に、装備している武器のスキルが多く存在する。

多数の武器を自由に使用することができ、同時装備可能である。


また通常は武器として使用することができない果物ナイフや包丁まで、冒険の道具として携行し使用することができる。

爆弾という概念はゲームに存在しないが、木炭・硝石・硫黄などといったものを用意することができれば、ゲーム内で再現可能である。


ここまでリアルなゲームは過去存在しなかったため、他のMMOを圧倒する人気を博したが前述のレベル制でない事が災いし、現在では10万人ほどしか利用ユーザーがいない。


そんなトワイライトストーリーを心底愛しているのが、オレ。守護宗一である。

ゲーム内では巨大ギルドのザブリーダーである。となりでサンドイッチを頬張っているのが神森美春。同じギルドでリーダーをやっている。

「あんた25歳にもなって彼女いないとか、なかなか終わってると思うよ?しかもゲーム内でくらい結婚したいからって、自宅のメイドに手出すとか… もぅ私は何も言えないは」

「お前だっていろんな男とっかえひっかえで、結局ゲームのエルフ族の男に落ち着いたと思ったら、リアルがブサメンだったから別れたんだろうが!俺のこと言えないだろ」

「私はいいの!それで、今日のアレ。本気で行く気?」

「まぁオレはいってみるつもりだけど?」

今回全ユーザーの中からランダムで数名が選ばれ、運営会社に招待されているのだ。

「でもあれ招待されてるのあんただけな気がするんだけど」

「まさかそれはないだろ。他にも何人かくるでしょjk」


キーンコーンカーンコーン


「昼休み終わりだな。んじゃ戻るか~」

「おっけー 私は定時であがれるし、帰ったらギルドで待ってるね」

「了解。俺は運営会社寄ってからだから、ログイン遅くなると思う」

「んじゃ適当にスキル上げでもしてるから」


-定時後-

んで、ここが運営会社なわけだけど。無駄に高いビルだな、何階建てなんだろう。

運営会社前でボケっと見上げていると、オレを呼ぶ男がいつのまにか隣に立っていた。


「えーっと、守護宗一様でいらっしゃいますか?」

「あ、そうです。守護宗一です。」

「やはり、なんとなくそんな気がしたので」


男は30歳くらいだろうか、スーツ姿で胸には【トワイライトストーリープロジェクトリーダー】とある。

「それでは中へどうぞ」


ビル内部へ案内された。

1階ロビーには3人の受付嬢がおり、ゲーム会社っぽく、ネコ耳・うさ耳などのカチューシャを付けている。

カチューシャにしてはリアルじゃないか?犬を飼っていたから分かるが、作り物の耳と本物は違うのだ。

「この会社の人たちって面白いんですね」

変な質問をするわけにもいがず、適当な話を振ってしまう。

「まぁこういう会社ですからね。面白いでしょう?」

若干ひきつった顔になっているような気がするが、仕方が無い。

「それではエレベーターで最上階へ向かいます。」


オレと男はエレベーターであがっていった。結局ビルは30階建てのとんでもないところだった。


「うわー なんかすごいですね。景色がよすぎます」

オレが窓の外を眺めて浮かれていると、男が話し始める。


「それでは急で申し訳ありませんが、お話を始めます。今日呼んだのは、宗一様。貴方だけです」

「はい?」

「約10万人のユーザーの中からあなたを選ばせていただきました。おめでとうございます」

「はぁ」

「トワイライトストーリーのヘヴィユーザーである貴方にお願いがありまして」

男はなにやら含みのある笑顔をいている。やばそうだ。

「宗一様は、もしゲームが本当の世界だったらいいなぞ、思ったことはありますか?」

実に厨二心をくすぐる質問だ。

「そりゃあるでしょ。強くなって、美人女性とあんなことやこんなこと… って何言わせるんですか」

「実は、トワイライトストーリーの世界は本当に存在する世界なのです」

「いまなんと?」

「あなたが遊んでいた世界は実際に存在します。あなたが結婚を申し込んだ、バトルフォックスのティアさんは実際に存在する女性ということです」


心臓がドクンと大きく高鳴った。


「是非会いたいです!」

「宗一様ならそう言ってくれると思ってました」


その後、いろいろ説明を受けたがなかなか信じられないことばかりだった。


ゲームなのにレベルが存在しないのは、実際に存在する世界だから。

ハンパじゃないくらいリアルなのは、ゲームでプログラムされたものではなく、本物の世界だから。

今更こっちの人間をあっちに連れていこうというのは、あちらでは最近魔物の出現頻度が高くなっているということだそうだ。魔物討伐をしにいく、男から先に死んでいく、子供が生まれない。簡単にざっくり言えばそういう展開になってしまっているそうだ。

冒険者をこちらの世界でゲームとして、あちらの魔物討伐を行えばすむ話だが、それでは時間がまったく足りないらしい。


つまり


あっちの世界で1日中魔物狩りをしつつ、できれば子供をたくさん作ってほしいということだそうだ。


「オレもそんな美味しい話是非のりたいですが、現状働かないと食べていけないので難しいです」

こんな美味しい話もぅないと思うが、現状のオレのリアルが壊れてしまってはどうしようもない。

「そのことなんですが、私どもの会社で働いてもらうという形をとります。当然給与は今の会社の1.5倍は出しましょう。福利厚生も完備でね。もちろんあちらで獲得した金品は宗一様のものです」


なんだって

これは

行くしかないでしょう!

男なら!


「いきます!」

「それではこれでに記入をお願いします」

一枚の紙を渡された。なにやら契約書のようだ。


一つ 今のゲーム内の装備やスキル、財産はそのまま使用できるものとする。

一つ こちらの世界への帰還は一年に一度、一日限りとする。

一つ 真摯な態度で職務に従事し、一年に一人以上の子供をもうけることとする。

一つ 一夫多妻は可能だが、その逆は認めない。

一つ あちらで獲得した金銀はこちらの世界には絶対に持ち込まない。


「あの、これだけですが?」

「これだけです」

「なんかゆるくないですか?むしろ男からしたら嬉しい限りなんじゃ」

「当たり前の条件だと思いますが?あちらで命をかけて働いて貰うのですから」


たしかに思ってみればそうだ。

魔物と戦って、もし死んだら生き返れないだろう。それだけのリスクを背負っているのなら、これは当たり前の条件かもしれない。


「分かった」

契約書にサインした。

「たしかに、それではこちらを手にとってジャンプと念じてください」


男が渡してきたのは青い水晶だった。あちらの世界への転送装置なんだろう。

水晶を手に取り、ジャンプと念じた。

自分を中心に半径50センチくらいが魔方陣のような模様になり、目の前がホワイトアウトした。


「って、会社に辞表だしたりしなくていいのかな… 親への連絡とかいろいろあるでしょう」


急に不安になったきたけど、仕方が無い。


ホワイトアウトしてから30秒ほどで、見たことある部屋に到着した。


「ここってオレの家じゃん」


ジャンプしてきたのは自分の家の書斎だった。もちろんゲーム内の家だが。

書斎といっても普段は使わない部屋だから、大きな本棚が3個に机が1脚、これまた大きな姿見鏡が1面

。それに大き目の絨毯があるだけで、特に変わったものはない。


「!?」


自分の姿を鏡でみると、すごいことになっている。


フル装備でこれからドラゴンでも討伐にいくんじゃないかと思う装いだ。

背中には両手剣、腰には短剣、太腿の外側にはスローイングナイフが3本ずつ。

鎧はスケイルアーマー

魔物によって装備は変更するとして、とりあえずスローイングナイフだけは常備しよう。盗賊とかもいるんだろうし。


両手剣、短剣、鎧を外し、麻布で作られた服になる。もちろん太腿外周にホルスター装着は忘れない。ナイフは3本ずつ、6本もっておこう。

一人でガチャガチャ作業していると、書斎の扉がたたかれた。


「どなたかいらっしゃるんですか?」


聞き覚えのある声だ。


書斎の扉が開かれ、そこにはメイド服に蝋燭をもった姿のティアが立っていた。


「宗一様」

「こんな晩くにごめんね」


ティアはオレがこの間結婚を申し込んだ相手だ。とても綺麗な女性で、バトルフォックス族でありながらお淑やかでとても優しい。耳は少し垂れているのが更に可愛い。髪の毛は金髪に近い色で、尻尾もふわっふわだ。


「申し訳ありません、勝手に扉を開けてしまいました。それに、この間の返事も」

急にティアの目に涙が浮かぶ。


「宗一様は、イクシードの戦いで一人になった私を助けてくれた恩人です。奴隷にされるところを助けてくださいました。こんな立派なお家に住めるほど凄いお方なのに、私のような孤児まがいが一緒になるわけにはいきません。」

大粒の涙が床にポタポタを音を立てて落ちた。

「それに私は獣人です、人間族との結婚は許して貰えません。」


オレはティアの持っている蝋燭をとり、机の上に置いた。


「オレがティアの事を好きだと思っているんだから、何も問題ないよ」

そっと抱き寄せて頭をなでる。昔のオレも、母さんにこうされると安心できたから。


「本当に宗一様はそれでいいのですか?私と一緒になって、周りから奇異の目で見られてしま」

ティアの唇にそっと人差し指をあてて言葉を止める。


「それにティアはまだ処女だよね?」

「も もちろんです。まだ一度も経験したことがありません」

さっきの涙はどこへやら、真っ赤な顔で答えてくるところが更に可愛い。


ティアは以前の戦いで一人になっているところをオレが助けたのだ。もちろんゲームだと思ってたわけだど。

助けたときは顔に生気は無く、全身泥まみれで痩せこけていた。

当時まだ家を建てたばかりで生活面では苦労していた。なので、冒険にでている間の家事をやってもらおうと思ったわけだ。掃除、洗濯、家のメンテナンスまで幅広くね。


最初は心の回復まで時間がかかったけど、ティアは少しずつ元気を取り戻して、14歳ながらとても頑張ってくれていた。


あれからかれこれ3年か。あっというまだな。

しかし、たった3年でこれだけ成長するとは…

最近の娘は実にけしからん!

モデル体系で肌も白い。

かなりの巨乳ときている。

実にけしからん!


「オレもさ、最初はメイドとして家を守っていってほしいと思ってたけど、こんな美人ならオレだけのものにしたいって思うのが普通だと思わない?」

「えっと…」

おもいっきり照れているところがまた可愛い。

「オレと結婚してくれないかな?」

慣れないセリフはとても恥ずかしいが、勇気をだしてプロポーズする。

「私でよければ、よろしくおねがいします」


心の中でオレは「きたーーーーー」と叫んだ。

まさかこんな美人を一生自由にしていいなんて!

神様ありがとう!

あのときのオレありがとう!


「とりあえず今日はもぅ晩いので、宗一様もお休みになったほうが」

頬がピンク色になっている。

オレの相棒も元気になる。


「いや、一緒にお風呂入らない?俺まだなんだよね」

もぅ我慢ならん。オレからしかける事にする。


「もしかして、お食事もまだなんでしょうか?」

オレはその場でコクコクと頷く。

「それでは、パンとスープならすぐ用意できますのでそのあとお風呂… でも宜しいでしょうか?」

「じゃあそれでお願い」

「かしこまりました」

「そんなメイドっぽい話し方じゃなくてもいいよ」

結婚相手なのにメイドっぽい対応されるとオレも困ってしまう。

「それでは、少しずつ直していきますね。宗一様」


早く食事を済ませ、お風呂場へ向かう。

脱衣所で服を脱ぎ待っていると、ティアもきてくれた。

「緊張するよね?オレも緊張する」

「はい」

ティアはメイド服を脱ぎ、下着姿になる。

ブラジャーなんて物はないので、下着はショーツだけだ。

「あの、あまり見られると緊張してしまいます」

もぅ顔は真っ赤だ。

「じゃ、じゃあオレは先に浴室にいくからさ」

先に浴室にはいり、その後すぐにティアも入ってきた。

「それじゃあ宗一様のお背中流しますね」

オレの心臓はこの現状に耐えることができるのか。

いや、まだだ。まだ終わらせるわけにはいかない!


「一緒に洗いっこしない?」

「あの… はい」


割と簡単に了承してくれた。むしろティアもそうしたかったのかな?


それからお互いの身体を丁寧に洗った。

もちろんオレは二つの山を念入りに洗った。

これでもかと、優しく、時には激しく。

全身を洗った後、蝋燭の火を消し、月明りだけの浴室でオレはティアと結ばれた。

1回だけだったが、今までゲームのNPCだと思っていた可愛いキャクターとの初夜は、とても大切な時間だった。


翌日の朝、目が覚めたオレは隣にティアがいるのが分かった。

「そうだ、一緒に寝たんだっけ」

オレとほぼ同時にティアも寝覚めたらしい。

「おはようございます。宗一様」

満面の笑顔でオレを見るティアはとても綺麗だった。

「ほらほら、早く手料理食べさせてくれないと襲っちゃうぞ」

ピンクのサクランボを軽くつつく。

「ひゃっ 悪い子にはこうです」

ティアは優しくキスをしてくる。軽く舌を入れて、俺の存在を確かめているような動きだ。

朝からなんてけしからん!

でもここは我慢だ。

我慢だオレ。

唇を離して、笑顔のティアがそこにいる。

「お返しです」

さっきのちょっかいのお返しがこれなら、オレは毎朝やらねばなるまい。

「ティアが可愛いからだぞ。決してオレのせいではない」

「フフフ。それじゃあ私はこれから朝食の準備を始めますね」

ベッドから出た後の手際のよさはさすがと言うべきか。

「伊達に3年やってないな。さすがだ」




今回はじめて小説というものを書いてみました。

国語能力低めなので、文才も無ければストーリーも微妙だと思います。


こんなのでも、長く自分の趣味として続けていければと思っています。

サイトの使い方もまだまだ分からないので、この物語を読んでコメントしていただけるのであれば、色々教えてほしいと思います。


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