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気付き始めたバカ

 ここは、かつて人々が[迷いの森]と呼び、生い茂る木々たちがまるで迷路のようになっていることからそう呼ばれていた。しかし、現在は森に入った者達が誰一人として戻らないので[帰らずの森]と呼ばれ、ここ数十年と誰も入る事の無い森林だ。

そんな森林の中で純は、上半身裸でハーフパンツに裸足で両手を前に出した格好のまま佇んでいた。


「おいおい、3Dハンパねぇな。何となく飛び出して見えるな。ん?何となくじゃない…?!ここって、婆ちゃん家の裏山かっ?!なら余裕だな!」


何が余裕なのか、婆ちゃん家がどんな場所に建っているのか気になるが、先ず部屋に居たはずなのに何故こんな場所にいるのか気にならないバカだった。


「さてと、婆ちゃん家に寄って飯でも食わしてもらいますかっ!確かあそこを曲がってダーッと行ってぴょんぴょんぴょんでゴロンだったな。」


純は、全く見たことも無い植物達をかき分けながら歩き始めた。

歩いている途中で落ちていた棒切れを拾い、強くなった気分になり鼻歌を歌いながら二時間程歩き続けた。


「あれ?もう結構歩いてんだけどなぁ?何で疲れてねぇんだろ?それに何だあの鳴き声。ゴフゴフなんて鳴く奴いたっけ?」


バカなりにも少しずつ異変に気付き始めていた。

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